敏感期を理解することで、子どもの成長をサポートでき、親も余裕を持てる
敏感期とは
日ごろ、子育てを頑張られているお父さんやお母さん、本当にお疲れ様です。
あなたは、「敏感期」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
私は、この敏感期という概念を知ることで、子育てが楽しく奥深いものに変わったので、今日はそのことについて書こうと思います。
相良敦子さんの「お母さんの『敏感期』」という著書によると、敏感期とはもともと生物学で使われる用語で、生物の幼少期に、一定のことに対して感受性が特に敏感になる短い時期をいい、マリア・モンテッソーリがこの敏感期を人間にも見い出したとのことです。
私の子ども達に見られた敏感期の特徴
「感覚の敏感期」
5歳の次女がパレットの上に絵の具を出し、その感触を確かめるかのように何度も筆で絵の具を混ぜ合わせ、色彩を確認しながら、スケッチブックに描いていく。
「言語の敏感期」
同じく次女が自らの意志で「あいうえお、かきくけこ、、、」と、50音を何度も時間をかけて繰り返し口にしたり、書いたりする。
「運動の敏感期」
長女が幼いころ(2歳頃)、毎回出かけるたびにスーパーの階段などを、何度も繰り返し上がり下りした。
3歳の長男が、広場を全力で何往復も走り回っている。
「秩序感の敏感期」
3歳の長男が毎朝必ず、出かけるときにおもちゃを選んで、それを持って車に乗り込む。(選ぶ時間がないとき、またその行動を親が止めてしまったときは、怒ったり泣いたりする)
子ども達が、その行動に夢中になっているときの嬉しそうな表情、真剣に集中している様子、また、ぱ~っと華やぐ笑顔。それを見ているときは、親としても幸せを感じるときです。
もし、敏感期という概念を知らなければ、このように夢中になっている子どもの様子に気づかなかったり、繰り返される行動の意味も分からず、イライラを募らせていたかもしれません。
子ども達は、この喜びの満ち溢れた活動の中で、精神的にも能力的にも成長を遂げるということなので、親としては、必要なところは手助けしながら、子ども達のことを見守っていきたいですね。
お母さんの敏感期
また、相良敦子さんは著書「お母さんの『敏感期』」で、子どもが敏感期にある時期、その母親も敏感期にあるのではないかと問いかけています。
思い返せば、私自身、特に一番上の長女が生まれてからのある時期、子どものこと、育児について知るために必死で育児書を読んだり、インターネットで情報を検索している時期がありました。我が子を育てるために必死だったのです。
そして、長女の成長を見逃すまいと、毎日の変化や成長に目を凝らしていました。初めての寝返りや長女が初めて離乳食を食べたとき、初めての言葉や、初めて歩いたときなど。それはとても新鮮な感動で、日記に記したり、写真や動画に収めたりしていました。
以前に比べてその情熱も落ち着きはしましたが、今でも、子どもの教育や成長に良いとされるものを調べて取り入れたり、子ども達が動きやすいようにサポートするのも、母親としての敏感期を懸命に生きていると言えるのかもしれません。
まとめ
モンテッソーリ教育というと、子どもの成長や敏感期に合わせた環境を整えるのが難しいという理由から、モンテッソーリ教育をきちんと行っている幼稚園や施設に預けなければとか、また教具や道具が難しそうな印象があると思います。
しかし、家庭でもできる範囲で手作りの教材を使ったり、環境を整えたりと子ども達の成長のサポートはできるということです。
そして、モンテッソーリ教育を受けていなくても、どんな子供にでも「敏感期」は自然と訪れるのであれば、親である私たちが「敏感期」について知ることは、子どものためだけでなく、親の育児の精神的な負担を減らし余裕を持つためにも、非常に意義があるのではないかと思います。
私自身、目の前の子ども達の「今この瞬間」の興味を大切に、子ども達や私自身の敏感期を楽しみながら過ごしていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。