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ストレスと独り身とホテル暮らしとー シックスシーズン【第4回・静岡県伊豆稲取《前編》】


 ある日、私の使い込まれ過ぎたガラケーが振動した。メールではない。通話となると、可能性は三択。1.実家 2.アパートの大家 3.予約したホテルの従業員……
「申し訳ありません。御予約いただいた日が急遽、全館で休館日となってしまいましてWWW」
「なん……だと……!?」
 正解は
「ですので、当ホテルの近所に在る姉妹館に御部屋を御用意したいのですが、いかがでしょうか? もちろん、宿泊代の変更はございません」
「うむ、よきにはからえ😊」
 このような展開は初体験だったので少々動揺したが、当日……果たしてどのような結果を産みやがるのか。

 2022年12月19日の午前中。旅の始まりは、東京都の交通系ニュースで御馴染みの東海道新幹線。藤原竜也が水色の操気弾を放とうとしてるが、私は恒例の寝不足なので静かに日本の車窓から……。

 まずは熱海で下車。何度か降りてる駅だが、こんなにはっちゃけた銅像が存在していたとは……『飛躍』か。小さい子供が真似してお母さんに怒られそう。

 駅前のコレも初めて気づいた。前からあったっけ?(奥の赤い方が翌年、熱海銀座付近で人を轢き殺す事になろうとは……この時は知る由もなく😢)

 駅ナカの『ラスカ熱海』でランチ。日本でも屈指の観光地では、平日だろうが昼飯時はやたら混みやがる。夕食に魚貝の登場が期待できるので、昼食は全く違うモノにしよう。
 こちら、『五味八珍』という中華屋に入店。

 奇麗な内装で悪くない。窓からは駅のホームとホテルとは違う何かしらの建物群が見える。
 お天気が良くて気持ちの良い青空。私は超晴れ男だと自負している。

 注文した豚そば¥979が来た。むッ……こいつは驚き🤔 見た目よりずっとあっさり味で、ラーメンというより上品な鍋にラーメン入れてすすってる感じ。具が煮卵・たっぷりの玉ねぎ・豚肉。非常にささやかなライス付。悪くはなかったが、ラーメンを食べたという満足感には欠ける。

 目的の駅に向かうため伊東線のホームへ行くと……おッ、いかにも特別な空気を醸し出した車両が。伊豆の特産品、『金目鯛』をイメージした『キンメ電車』が待機していた。これは完全に予想外の僥倖😃

 車両の中はまさに観光仕様。熱海とその周辺の観光地が、写真で名産品をアピールしてたり、特に余計な料金を支払わずに展望車両に乗れたりと、なかなか良い時間が過ごせそう。

 東伊豆の海岸線を太平洋を眺めながらゆったりと電車の旅。快晴の日は、有名な『伊豆七島』が見える。
 『伊豆七島』って東京都に属してたのか……知らなんだ。伊豆大島・利島・新島・神津島・三宅島・御蔵島・八丈島の七島である。

 駅のホームから改札口へ向かう通路……その地方特有の飾り付けがぶら下がり、興味深い動物園も紹介されてた。

 改札を出ると既に送迎の方が待ってたので、送迎車に乗ってすぐに出発。

本日の愛人『稲取東海ホテル 湯苑』である💘

 チェックインまでにはまだもう少し時間があったので、フロントの周囲を見て回る。しっかりと飾り付けられたクリスマスツリーが、不思議と和風の空間に融け込んでいた。

 フロントの方に案内されて、とても広くて優雅な待合スペースに通される。

 この細かい所まで洗練されたオブジェと空間……宿泊者には漏れなくジャスミンティーと一口チーズケーキのセットで御出迎え。外観からは想像しなかったが、もしや……ここって結構なハイクラスのホテルなのか?

 おおッ、なんという素晴らしい景色😃 待合スペースから自由に出入りできるテラスからは、すぐ目の前に広大なる太平洋と伊豆半島の各所が臨める。

 もちろん、遠くの方には『伊豆七島』が佇み、貨物船と思しき船の姿も。天気が良くて本当に感謝🌞


 今宵はここまで。
 中編に続くー


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