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ストレスと独り身とホテル暮らしとー シックスシーズン【第7回・山梨県石和温泉《前編》】


 2022年12月26日の真昼間。世間一般はクリスマスのヒャッハー!なテンションが落ち着き、冷静になって己の行動を思い返して赤面してる頃、私は世間一般とは正反対に行動する。
 前々から気になっていた温泉地に降り立った。

 よし、歓迎されてる。桃の頭部を持つ雑なキャラが跳ねたりする。

 駅前にはすぐイオンモール。ただし、中は残念ながらランチに利用できる程の充実感はなかった。

 温泉郷の駅前には定番の足湯。私は拭く為のタオルは持ち合わせてないので、ドコに行っても足湯は利用しない。

 駅前にありがちな銅像シリーズを発見。掴んだ鳥を見つめる少女……タイトルは『捕食』……いや、『かたらい』。

 『次のジャンケンに全てを賭ける』…………ではなく、『おもう』か。

 躍動感溢れる生首と、永久脱毛のCM撮影の像もあったよ。

 さて、せっかくなので石和温泉駅から温泉街へ歩いて行くかな。

 いかにもな旅館やホテルが点在しているが、面白いのは一般の民家やアパートの中に混じってる事。

 個人経営みたいなみすぼらしいドラッグストアで見かけた広告。コンビニの片隅に置かれた成人雑誌の裏表紙に掲載されてそうな……ほんのり昭和臭がするいかがわしさ。

 おッ、見えてきた。これが有名な『石和橋』か。なかなか強直な造り……当時の街頭ライブを再現した銅像も建ってる。

 うおッ!! このおびただしい数の鴨と鯉の群れは何事だッ!? 川沿いをしばらく歩いていたが、至る所に大勢で住み着いてるぞ😆
 私の推測だが、石和温泉郷の温泉が年中排水されてるから温かく、冬場でも住み心地抜群で大量に繁殖したのでは。当然、魚が増えればそれを捕食する鴨も居つくワケで。

 山梨県ならではのランチを探していたところに……このラーメン屋を発見する。『甲州地どり』とな? 初見だが、試してみるか。

 中に入ってすぐに分かった……この寂れよう。個人経営っぽいラーメン屋で、平日とはいえ昼飯時なのに客は私だけ。私のイヤな予感は9割5分で当たる。

 『特製・地どり中華そば』¥1100を注文。見た目は奇麗。実食……う~~む、鶏肉のチャーシューは珍しくて美味しいし、味付け玉子も良かったが、肝心のラーメン本体が微妙😒 スープに地どり出汁を使ってるらしいが、醤油の塩味が強すぎて風味が死んでる。

 ランチのモヤっとした余韻を残しつつ石和温泉郷に入り込むと、面白い一角を発見。『石和温泉』は温泉としては比較的新参者で、戦後、農地用の井戸を掘削してたら温泉が噴き出しやがったから、よし、活用しましょう……となったようだ。
 そのせいで、住宅街の中に無理矢理入り込むかのように旅館・ホテルが建ってる。

 …………何、コレ? 本日の愛人に向かってる途中、昭和に賑わった地方の温泉地にありがちな、ものすごく触れにくい存在の建物を見つける。正直、私はこの手の『秘宝館』と称する物は、品が無くて嫌い。

 こりゃ目立つ造りだなWWW

本日の愛人『石和びゅーほてる』である💖


 今宵はここまで。
 中編に続くー


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