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平成の名作「やまとなでしこ」から見えた男女の真理

2000年にフジテレビで放送されていた「やまとなでしこ」。
平成を代表する恋愛ドラマの1つと言っても過言ではないほど、言わずと知れた名作ですよね。

いまNetflixに「やまとなでしこ」が全話あがっているのをご存知ですか?
もともと大好きな作品だったので大歓喜……!
夢中になりすぎて、昨日のうちに全話見終えました。

何年経っても色褪せない名作とはまさに「やまとなでしこ」のこと。
ストーリーはもちろん、世界観含めて最高の作品だと再確認できました。

ただ、大人になった今改めて見ると、よく再放送で見ていた学生の頃とは、全く違った感想が湧いてきたんですよね。
あの頃はロマンティックなお話だ……と思っていたけど、今はすごくリアルで残酷なお話だ……と思っています。

貧しい家庭で育ったトラウマから貧乏が大っ嫌いになり、お金持ちの男性との結婚を夢見る主人公の桜子(演:松嶋菜々子)と、経営難な魚屋で働く貧乏だけど優しい男、欧介(演:堤真一)が最終的に結ばれるというドラマですが、昔は「やっぱりお金より愛が大切だよね」と思いながら観ていたんです。

どれだけ男遊びをした女性だって、真面目に生きようと改心すれば好きな男性と結ばれるし、どれだけお金がない男性だって、思いが強ければ好きな女性は振り向いてくれる。

それを伝えたいドラマだと思っていました。
…………………昨日までは。

このドラマって「誰でも大逆転を目指せる」っていうことを伝えたいんじゃなくて、実はどんなドラマよりも現実の厳しさを伝えてくれているドラマなんじゃないか……?と思えてきたんです。

確かに、桜子はお金持ちに目がなくて何人もの男を無差別に傷つけてきた最低な女だし、欧介は3000万の借金を抱える見た目も冴えない男。

だけど、このドラマ内の設定では、桜子はめっっっちゃくちゃ美人なモテ女だし、欧介は実はめっっっちゃくちゃハイスペ(もともと海外の大学で数学を学んでいて、未来を期待されていた超秀才)な男なんですよ。

めっっっちゃくちゃ美人だったら、今まで男遊びしまくって印象が最悪だとしても引く手数多だし、めっっっちゃくちゃハイスペだったら、「今」お金がないだけで「これから」お金を持てる可能性はあるから大逆転はあり得る。

「お金よりも愛」
「最後は“想い”で勝つ」

うんうん、確かにそう。
確かにそうだけど、そのチャンスを掴めるのは元々“魅力”に溢れていたけど、何かしらが原因で隠れてしまっていた人だけで、すべての人に当てはまるわけじゃない。

そんな現実の厳しさというか真理?を伝えているドラマなんじゃないかといました。

やっぱりどれだけ時代を経ても、女性はスペックが高い男性が好きな生き物だし、男性は可愛い女性には目がない生き物だと思うんですよね。
この揺るがない事実を、ダイレクトじゃなくて感動ドラマ仕立てで遠回しに伝えてくれている気がします。

美人な女性だったら多少の失敗は見逃されるし、ハイスペックな男子であれば多少貧しくても愛してくれる女性がいるってことです。
すごく歪んだ見方をしてるかもしれないけど、ここまでリアルに男女の真理を描いているドラマって少ないんじゃないでしょうか。
そこも含めて、やっぱり大好きだなぁ……と思える作品です。

私がひねくれた見方をしているだけかもしれませんが、女性の方が脚本しているという情報を見て「やっぱりここまで練られたドラマなのかも……?」と思ってしまいました。
だとしたら、ここまで嫌味なく綺麗な世界観でドラマを完成させたのはすごいなぁ……って思ってしまいます。

この前は1人で見たので次は夫と観て、私の考察を伝えたいと思います(引かれそう笑)
男性から見てどう思うのか、っていうのも聞いてみたいなぁ……。

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