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石田さんち

恐らく日本で一番有名な?大家族「石田さん」ちの密着が先日テレビで放映されていた。

別に大家族モノも石田さんちもすごく好きとかファンというわけでもないけれど、ついつい見てしまった。

石田さんちは、2女7男の大家族。
その家族を、全員を何か不自由させるでもなく立派に育ててきたご両親がただただすごい。

お父さんは、外資系化粧品会社の営業本部長だかなんだかをやっていたエリート会社員で、とにかく家族を養うために必死だったのだと思う。
そして、お母さんの突き抜けた明るさ、逞しさ。
だから、何か子供たちがひもじい思いとか、大変な思いをしているでもなく、とても安心して見られる大家族モノとして人気があるのだ。

石田さんちを知っている人なら恐らく知っているであろう、次女のめいこさんのヨーグルト事件。(私はめいこさん推し)
反抗期にヨーグルトを投げつけてでていく次女のめいこさん。
床に飛び散ったヨーグルトを、
「こんなこともないと掃除しないから」と、淡々と床をふくお母さん。
こうやって、子供たちの感情も受け止めてきたんだな。
私なら心が折れてしまいそうだし、絶対怒ってしまう。

石田さんちを見ていて思うのは、同じ家の中で育てても、本当に子どもたちの個性はそれぞれだということ。
結婚している子、していない子。
企業で会社員をしている子、手に職をつけている子。
職業もエンジニアから美容師から工場勤務、自衛隊まで様々。
それぞれが自分らしい生き方をしていて、お互いを尊重し合っている。
そして、一時からテレビに出演しない子もいる。
番組の最後に家族で旅行していたけど、もちろん全員は揃っていない。そこもいい。
だって9人いたらが全員が全員、旅行に行きたいなんて思うはずもないし、
テレビに出たくない人だってもちろんいると思う。
(もし私が大家族の一員だったら絶対に出ないと思う)

恐らく、そういうのも無理強いしない。
そんなあり方が自然でいいなと思った。

お父さんとお母さんはある時期から別居しているらしい。
今回は子供たちのはからいで一緒に旅行していて、なんだかんだ相変わらずのおしどり夫婦だったけれど、そんな夫婦の形があってもいい。

私なんて子供2人でも時々しんどくなるのに、9人も育てるなんて本当に並大抵のことではなかったと思う。
子どもたちに過剰な期待をかけるのではなく、とにかく日々、子供たちに食べさせ、向き合うことに精一杯だったのだと思う。
逆に、向き合うべきところは向き合いながら、あとは見守る。
それだけで子供は育っていくのだということも考えさせられた。

27年もやってきたとのことで、昔と今ではまた見方も全然違う。

SNSやYouTubeでは、やっぱりきれいな世界を見せるのが一般的だと思う。
これもそうだし、「ウチ、断捨離しました」みたいな密着モノの番組を見ると、まだまだテレビも捨てたもんじゃないなと思うのです。そして、当事者の方々には、こんなところまで見せてくれてありがとう、と感謝の気持ちでいっぱいです。

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