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キングオブコントを楽しもう

いよいよ明日、10月12日(土)18時半から、キングオブコントです。

冗談抜きで、1年で一番楽しみなテレビ番組かもしれない。

お笑い賞レースと言えば、M-1 が恐らく一番有名かもしれませんが、個人的にキングオブコントは一番面白いコンテンツだと思っています。
ここでは、マニアまではいかないけれどそこそこお笑い好きの40代主婦が
キングオブコントの面白さと見どころを解説します。

キングオブコントが面白いと思う理由

シンプルにコントが好き

ひとつめは、シンプルにコントが好きだからです。
私は昭和50年代生まれなので、小さい頃はドリフや、かとちゃんけんちゃん(※知らない人もいると思いますが、ドリフの加藤茶と志村けんのお笑い番組)を見て育った世代。そして大人になってからは、笑う犬の冒険とか、リチャードホールとかも見ていたので、漫才よりも圧倒的にコント派なのです。
コントは設定がわかりやすいし、小道具や衣装、メイクでも笑わせることができる。なんでもありの世界です。
一方で漫才は、お客さんに想像させなければならないし、設定に無理がないようにしなければならないので、表現の範囲は限られます。どちらかというと高尚な芸だと思います。漫才なんて、生活笑百科(※NHKの法律相談番組)くらいでしか見たことなかったから、完全に年寄り向けのコンテンツだと思っていたので、ここまで漫才の地位を上げて若者がこぞって漫才をするようにしたM-1 はやっぱりすごい!となるのですが。

話を戻しますが、コントの方がより世界観に入りこめて子供から大人まで楽しめるコンテンツだと思います。表現の幅が広いということは、無限の設定があるということでもあり、逆に難しいとも言えます。だから、なんでこんなネタ思いつくの⁉っていうネタが出てきたりする確率も高く、そのびっくり度も相まって、面白さが倍増するのです。

番組自体のアップデート

キングオブコントは、2008年からTBS系列にて放映されています。
優勝賞金は、M-1 と同じ1000万円。
ですが、M-1と違い、審査のシステムなどは少しずつマイナーチェンジされています。

出典:Wikipedia

実は2014年までは、決勝の審査は、準決勝敗退者の芸人さんたちが行っていたのです。
同じ芸人さんだからと言って、何か不公平な審査になっているというわけではなく、ちゃんと妥当な審査だったように思います。司会のダウンタウンとの掛け合いも面白く、これはこれでよいシステムだった気がします。
さらに、審査方法もマイナーチェンジしています。2013年までは、準決勝進出者100人が、無記名でそれぞれ10点満点、計1000点満点で審査するというものでしたが、2014年は「一騎打ち方式」で、2組のネタを見た後に、準決勝進出者101名が「どちらのネタが面白かった」かを審査し判定する方式をとっていました。

2015年からは、M-1 のように大御所の審査員さんが審査する方式に。
上記の通り、バナナマン、さまぁ~ず、松本さんというラインナップでした。ちなみにバナナマンは今では大御所の中の大御所ですが、2008年のキングオブコントに出ていて、バッファロー吾郎に負けているのです。

この審査員陣もよかったのですが、特にさまぁ~ずが笑いをとろうとして少しふざけた発言をすることが多く、それがM-1に比べてどうしても緊張感が薄れてしまい、M-1 よりも格が落ちると言われる原因になっていたような気がします。それでなのかわかりませんが、2021年からはかまいたちの山内さん、ロバートの秋山さん、バイキングの小峠さん、東京03の飯塚さん、松本さんに一新されています。

松本さん以外は全員がキングオブコント王者であり、プレイヤーであったからこその的確なコメントをするので、一気に格が上がった感じです。出場者の中には、審査員よりも年上の人もいますが、彼らがキングオブコントの王者だから異論はないと思うし、ちゃんと的確で真面目なコメントをするので、番組の質が一気に上がった印象でした。(ロバート秋山さんがあんまりふざけていないところも見どころ)

そして、今年は松本さん不在の中どうなるのだろうと思っていたら、シソンヌのじろうさんが入るそうです。シソンヌは2014年の王者ですね。コントでの地位を確立しており、これまた文句のつけようがない人選だと思います。

このように、番組スタッフが視聴者にとっても出場者にとっても、より良いシステム、番組にしていこうとしている意気込みが感じられるところがとても好きです。

芸歴制限がない

キングオブコントの特徴のひとつが、芸歴制限がないこと。ご存知のとおり、M-1 は結成から15年の芸歴制限があります。今ではR-1 も芸歴制限は撤廃されましたが、以前は芸歴制限がない唯一の大きな大会でした。だから、何年も出場し続ける人がいたりします。そもそも2008年王者のバッファロー吾郎は芸歴19年目での優勝だったようです。
2023年優勝のサルゴリラは結成7年目だったけれど、前身のジューシーズ時代を含めるとかなりの年数になるはず。ベテランと言われる域の芸人さんがまだ挑戦している姿を見るのもぐっときてしまいます。
個人的には、今年、準決勝敗退してしまったけど、しずるがまだ出ているのがなんだか嬉しかったです。

冒頭のオープニングムービーに注目

2022年からのオープニングには梅田サイファーの各決勝進出者の紹介ラップ曲が使用されているのですが、そのクオリティがものすごく高く、かっこいいのも魅力。順当にいけば今年も梅田サイファーの楽曲になると思います。

去年のものはこちら

改善してほしいこと

これまでさんざんキングオブコントの良さについて語りましたが、完全してほしいことは一つあります。
それが、番組観覧の人たちが、皆同じ赤いTシャツを着ていて、まあそこまでは良いのですが、全員、「女性」「綺麗どころ」であること。
「綺麗どころ」は主観でしたが^^;
だから悪いというわけではなく、恐らくタレントの卵のような人もいて、まあ、大人の事情なのでしょうが。。
ただ、この多様性の時代に、なぜ、特定のジェンダーばかり?というのは少し気になります。一方で、審査員は男性ばかり。(これは、王者にまだ女性がいないので仕方ない)

審査は観客の笑い声にも左右されることがあります。男性も入れたほうが公平な審査ができるのではないかなぁと思ってしまいます。
(ただ、今の審査員さんはそういうのにも左右されずにちゃんと自分の基準で審査しているイメージ)

この点について苦言を呈している人もいたと思いますが、今年はそれがどう変わっているのか?それとも変わらないのか?自分にとってはそこも見どころになっています。

キングオブコントは今、Tverで過去の大会のものも配信されているようです。個人的に一番好きなのが2011年で、それがまた見れるのが嬉しくてたまりません。当時、下の子が生まれたばかりだったのですが、録画して何度も何度も見ていたなぁ。
大好きな2011年大会のレビューはまた次の記事で書きたいと思います。


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