今年5回目の日記ですよ。

「伝説のスーパーサイヤ人…」
なんという良い響きだろうか。






「クリリンのことかあああああぁぁぁぁぁーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!」



という言葉が思い出されがちだが、
確かに、彼のおかげで伝説のスーパーサイヤ人が目覚めたのも事実…。


なら、この男はどうだったのだろうか…








えっ……。
思わず目を疑う。
陸上競技場に1人の男が入って来た…。

凄い髪の色の男だった。

明るい髪色である。

強烈な男だ…。
 

髪の色は基本自由である。

誰がどんな色にしようと、
文句を言う人はいない。
 
しかし、
その今陸上競技場に入って来た男は
例外である…。
 



「篠八さん……髪の毛染めちゃったんですか……。」
 

そう…。
髪の毛を染めてきた男……
この男は例外である…。
 

髪を染めてきただけの男に、
後輩達は戸惑いを隠せない…。
 

何故だろうか…。
 

恐らく後輩達はこう思ったに違いない…。
 


「篠八さん就活終わってねぇじゃん…。」
 

そう…。
だからこの男は例外なのである…。
 
しかし、後輩達の戸惑いの表情などまるで目に入っていないかのように、その男は人工芝に腰を降ろした。
 
 

 
暫くすると、
1人の男が陸上競技場へ入って来た。

他を寄せ付けないようなオーラを放ちながら、そのまま髪を染めた男の隣りに腰を降ろして言った。
 

「髪の毛茶色いですよ。」
ボソッとキャップ(主将)は男に言った。
 

その言葉を涼しい顔で聞きながら、
その男はバックから一枚の紙を取り出し、
そしてキャップに渡した…。
 
 

キャップの表情が一変する…。
 


そしてその表情のまま、
キャップは髪を染めた男を見た…。
 

キャップの目には、髪を染めた男の唇の端が僅かに吊り上がっているのが見えたに違いない…。
 


そして髪を染めた男は言った…。
 
 
 
「内定によって目覚めた伝説のスーパーサイヤ人と呼んでくれ。」 
 
 

まさか……
 
 
 
しかしキャップの手には、内定によって目覚めた伝説のスーパーサイヤ人から渡された採用内定通知書が握られていた………。
 
 
 
 





腹が減った…。

牛肉が食べたい…。

そう思い、スーパーへ出掛けて行った…。

そして色々な品物を手に入れた。

牛の肩ロース…豚肉…などあと半額のフランス産チーズに…キムチ…。

いける!!

フードファイトを解禁した俺ならいける!! 

家に帰り、速攻ご飯を炊いた…。

5合さ…。

余裕だと思った。

キムチに肉……、
この組み合わせ…犯罪だぜこいつぁ……。

肉を焼き始めた、肩ロースさ。

焼肉用の肉だった。

オーストラリア産だったが関係なかった…。 
肉はすぐに焼けるので焼きながら食べた…。 

うまい…。

いける!!

今日ならいける!!! 

ご飯は炊き上がっていた。

ダッシャアーーーッッ!!!!!!!
取りあえずお椀に飯をよそった!!!
キムチと肉でどんどん飯が進む!!!!!
 
 





…はずだった…。
異変に気付いた……。 
どういう事だ……。
そして勢いがなくなった…。
肉300gとご飯は食べ切った…。
しかし…まだあと2合ほどの飯が残っていた…。


期待していたキムチ……
あまりうまくなかった……。
 

まさか……これが……敗北……。
 

初めて炊いたご飯を一度に食べ切れなかった……。

仮想CoCo壱を想定して5合炊いて、その上にカレーをかけて試した時だって食べ切ったのに…。
そして…初めて冷凍保存という手段をとった…。
冷蔵庫に飯を入れた時だった……。
足の裏に柔らかい感触が…!!!
 

フランス産のチーズだった…。
 

ほぅ…そうえばまだ、
アンタが残っていたな…。
 


チーズを開けた…。
少し匂いをかいだ……。
 
 
……ほぅ…………。
 
少しかじってみた……。
 
 
 
これが………敗北……。
チーズをゴミ袋に入れていた…。
 

しかし、これで終わるわけにはいかなかった。
 

柔らかい部分を食べてみよう!!
 

チーズをゴミ袋から救出し、
再度挑戦した……。
 
 
 




 
すまない……。
吐き出した……。
 
 
 
これが…敗北……。
 
 
数時間の間にまさかの3度の敗北を味わった……。
 





「ふっ…スーパーサイヤ人だからって毎回勝てるわけじゃないってわけさ…

時には命を落としそうになることだってあるのさ…

例え相手がトンカツだったとしてもな…

おっと…随分刺激的な闘いを思い出しちまったな…。

OK…この続きはまた明日…」 

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