夜の7時に待ち合わせした。 気が付くと時間は6時だった。 「トンカツが食べたい…。」 突然の脳からの命令に、その男は迷っていた…。 今から買い物に行って帰って来て料理をしたら、おそらく7時…。 そう、それじゃあ間に合わない…。 「遅刻は社会じゃ通用しねぇ…。」 しかし、 「俺はトンカツが食べたいんだ…。」 男の食欲という欲が、男を冷蔵庫へと向かわせた。 恐る恐る冷蔵庫を開く…。 「奇跡…。」 トンカツ用の豚肉が3枚入っていたのだ。 まるでお気に入りの玩具
「伝説のスーパーサイヤ人…」 なんという良い響きだろうか。 「クリリンのことかあああああぁぁぁぁぁーーーーーーッッッッッ!!!!!!!!」 という言葉が思い出されがちだが、 確かに、彼のおかげで伝説のスーパーサイヤ人が目覚めたのも事実…。 なら、この男はどうだったのだろうか… えっ……。 思わず目を疑う。 陸上競技場に1人の男が入って来た…。 凄い髪の色の男だった。 明るい髪色である。 強烈な男だ…。 髪の色は基本自由である。 誰がどんな色にしようと、
「ふっ…朝にウィンナーを2本食べったきり、 何も食わずか…」 ソファに腰をおろし、時計を眺めると23時過ぎ。 「そうえば今日の夕飯をカレーにしようとか、昨日は考えていて…ふっ…カレーか…」 ソファに腰をおろした男はボソッと言うと、 そのまま目を閉じた… その部屋の前で足が止まる。 すると、その部屋からリズムの良い音が聞こえる。 そして音と共に、鼻孔をくすぐるいい香りに気付く。 「カレー…か…。意外にベタなんだな。」 ボソッと、部屋の前で足を止めた男は言った。
この男が本気を出す時はどういう時だったのか… あれだ… 刃牙君が軽く何度かジャンプするように… 彼をイメージしながら男も軽く何度かジャンプする… しかし格好は彼のようなファイトスタイルの時もあれば、今の男が出来る1番のオシャレをするのだ… 「ふっ…いいよなぁ…刃牙君が軽く跳ねるあれ… よく真似してやったなぁ…あれ…」 男は思い出していた。 自分の本気を引き出してくれた恋人を… 「じゃあ明日10時にね。」 彼女と約束をした。 まるで初めてのデートの時の緊張感…。
様々な異名を持ち合わせていた事をふと思い出していた。 「ふっ…そうえば、あの日も今日のような爽やかな日だったな…」 しっかり妻の尻に敷かれている男、篠八は洗濯物を干しながらあの日の事を思い出していた… 「踴ク~ン踴ク~ン今どこ?ん?家? 今日一日中暇なの? それじゃあ今すぐ行くからね!」 躾の良い普段はうんともすんとも言わない携帯がけたたましく鳴り響く。 出れば相手は躾が行き届いていないかと思う程の一方的なやり取りだった…。 その一方的なやり取りで、少し甘い声で囁
朝のテレビ番組を眺めていた。 「NOTEって知っていますか?」 街頭インタビューの映像だった。 「ノートねぇ・・・」 こたつに入りながらその男はボソッとつぶやいた。 ボソッとつぶやいた男・・・ おや・・・この男といえば数々の異名を持ち合わせていた男・・・ 不撓不屈のTシャツ男 内定によって目覚めた伝説のスーパーサイヤ人 スパッツ 夜王 KJN(根性なし) 前橋の王子 弁天橋のプリンス そう・・・持ち合わせていたのだ・・・ どれもこれも10年以上・・・いや・・・ものに