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日々を生きている彼ら彼女らに、過去に生きる大人たちが猛威を振うな

中学生の時代は、ちょうど欠落と大人が混じり合う時期、不安な春だと思われる。

しかし現に中学生と接してみて、それはなんだかピュアで尊いものである気がする。

欠落と大人とが混じり合う時期にも個人の物語が成立し、彼ら彼女らは日々を生きている。

大人になってしまった私たちは、そんな彼らの日々をあまり見ようとはしない。

大人の世界に囚われて。

でも中学生は、今も純粋に生きている。むしろその純粋を操作する大人のエゴが問題だ。

彼らの純粋な宝玉は、それらのエゴの黒玉によって汚され、しまいの果てには腐敗する。

断じて言わなければならない。

彼ら彼女らは日々を生きている。

大人になるための過程、にいるのではない。

現にいくらも子どもでありながら、大人に生まれ変わりを続けている。

現に不安と積極との間で成長を獲得しようとしている。

それは刻々と進化している。

彼らは子どもー大人になるための子どもーではない。

彼らは大人だ。

子どもと大人との間の不安でもがき、人格を獲得し続けている大人だ。

彼らは大人なのだ。

それは日の日の変化成熟があるからだ。

彼らは大人になるための子ども、ではない。

彼らは日々を生きている。

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