【詩】破壊 身業説法 アダルトチルドレン
父親が齢50を超え、ある会社の同僚と飲み会をしたという時
いつの日か3年前4年前の、ちょっとした見た目に対する同僚からのイジられに対して
「お前あの時こう言っただろ」と自分が本当は寂しかったことを隠して
ただそこには面倒見のいい上司がさもいるかのように、自分の心の内を殺し続けながら
「こんな冗談も言える私」でも仕事は辛い
という飲み会での会話が、会社での最も心を打ち明ける時の最大の時の会話であったことを聞く時
私はこの日本の絶望と無常を思い知らされ
そうしてその絶望から派生しこの父親は
実際私の心などはどうでもよく
私が世俗的に成功するかどうかだけを鼻の穴を大きくして(もちろんそれは隠すわけだが)見ていて
そうすれば自分を殺してまでした仕事と自己実現の転嫁が報われたと思い
それで実際に己の心理的過程は何も変化しないのだが、(私の私による自己成長のため)
その仮初の浄土に笑いながら、自分は死ねると
その後ろには巨大な暗がりが轟音と共に迫っている
これをして22年になる
大学は行きたくない
1人暮らしを始めれば、
すべてのノイローゼは消え去るだろう
でもそんなお金はどこにもないので
稼ごうとしても怒られた(と思ってしまう)から
なるべく父から離れた部屋で
読書することにした