もう叶わないけれど
もう叶うことないから好きなだけ吐かせて。
お風呂上がりのびしょびしょに濡れた髪の毛をタオルで拭いてあげたかった。あなたのちょっと硬い髪の毛をドライヤーで優しく乾かしてあげたかった。
きっとあなたの事だから私に抱きついてきて離れないんだろうな。ドライヤー中でも。
上目遣いしてきて私の心臓を激しく鳴らすんだろうな。
朝目が覚めて私の隣にいて欲しかった。
ひとつのベッドに2人であなたの匂いに包まれて眠って目が覚めてあなたの温もりを感じたかった。
寝ぼけてる可愛いあなたの頭を撫でたかった。朝なのにも関わらずキスしたがるんだろうな。私が嫌がっても辞めずに私が逃げては笑みがこぼれるんだろうな。
歯を磨きたかった。磨いて欲しかった。多分私の方が上手だと思うけど。私意外と器用なんだよ。
歯を磨いてあげてると言うのに小言を零しては私に叱られるんだろうな。でもちょっと嬉しそうにしてるんだろうな。
鏡に映る2人でずっといたい。そう思わせてくれたんだろうな。
どうしようも無いくらい余裕がなくなってしまった時、私がそばにいてあげられていつでも抱き締めてあげれたらな。
甘えん坊で寂しがり屋な癖にそういう所は隠しちゃってそれを見透かした私が言葉をかける度に涙目になっちゃうんだろうな。
あなたがそばにいてくれてありがとうだなんて言うから私も涙目になっちゃうんだろうな。
力強く抱きついてきて痛いよって笑っていたんだろうな。
欲を言えば結婚したかったね。だなんて思ったりしてまた涙を流す。
ずっと一緒にいたかった。
一緒に幸せになりたかった。
一緒に沢山の壁をこれからも乗り越えたかった。
2人の可愛い子供にも恵まれて
あの公園に家族で行ったり
いつか見た2人で桜を家族で見たり
そんな世界線、幸せだろうな。
いつか話してた夢、叶えてね。
来世では君と永遠を誓えたらいいな。
なんちゃって。バイバイ。