土に還る。と知らなかった私(エッセイ)
今は虫嫌いな私だが、小学生の頃はそれなりに虫達と戯れていた。
カブトムシ
クワガタ
バッタ
カマキリ
今見るとゾーっとしてしまう虫のラインナップだが、そんな虫達が亡くなると、私は土に埋めていた。
特に目印をつけたりなどしなかったものの、ここに埋めたはず……と、土をいじる時にはそこを避けて土をいじる私。
埋めたはずの虫達が出てくるのではないか…と、1人ビクビクしていたものの、大人になってくれば、生き物が亡くなり、土に埋めたらどうなるのかが分かる。
生きとし生けるもの…土に埋めれば静かに、そっと…土の中へと還っていく。
それを知ったのは、この時よりもう少し大きくなってから。
大きくなった今、亡くなってしまった虫達を埋めた場所を避けて土をいじっていた私が、少し可笑しい。
このnoteを読んで下さった方の中に、私の事を馬鹿だな〜と思う人もいるだろう。
私も、気付くの遅すぎない?なんて自分に言いたくはなる。
土へ還った虫達は、土と一緒になって、土に僅かながらでも栄養をもたらしていったりするのだろうか?
これが『循環』というものなのかな?と、私は勝手に考える。
生きとし生けるもの、全てが土へ還ったとしたら、それは土にとって良い事なのだろうか。
それとも、バランスを崩してしまうのだろうか……。
土へ還ると知らなかった私へ。
土をいじる時に、おっかなびっくりしなくても大丈夫だから。
そりゃ、亡くなった虫を埋めてすぐでは、まだ姿はあるだろうし、カブトムシは2.3年.土に還るまで時がかかると言うので、そのくらい間を開ければ大丈夫(笑)
えっ?それより短い期間で土をいじってた?
………そっか…(笑)
でもね、ちゃんと土へ還るから。
それまでは…やっぱり避けて土をいじっていてね(笑)