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繋がり、思い、葛藤に触れる(読書感想文)

テレビでは、最近まで男子のバレーボール、ネーションズーリーグが行われていて、今週からは女子のネーションズリーグがテレビで放送されている。

普段スポーツを見る人も見ない人も居るだろうが、今回は独り言のように、本のオススメをしようと思う。

もちろん、強制するものでも、読んで!!と迫るものでもなく、ただただ…私が思った事をここに書くだけ。

🏐🏐🏐
私の積読本の中に、壁井ユカコ先生の作品『2.43 清陰高校男子バレー部』があった。
こちらの作品はアニメ化もされている為まずアニメから見て入ってきても良いかもしれない。

けれど、私はアニメからではなく小説から入っていった。

元々は、野球観戦の前に車で少しずつ 少しずつ読んでいた作品だったのだが、ある時を堺にバーーーっと読み進めていって、今も読んでいる最中だ。

この作品の特徴は、主要人物だけの心理描写が中心ではなく、その主要な人物を囲う周りの仲間や、ライバル達にも焦点を当てて丁寧に描写されている所。

それぞれの悩み、強さ、弱さ、葛藤、高揚、はがゆさ、喜び……人の感情の良い所も悪い所も作品を通して紡がれていて、読み進めていく内に、自分が共感できる気持ちに出会えるかもしれない。

だからこそ、読み進めていくと、まるで彼ら、彼女達をずっと見守ってきた第三者の様な心情になっていき、登場人物達の成長や思いに胸がキューッとなってくる。

私が特に印象に残っている場面は、ここに書いてしまうとネタバレの様になってしまうので控えるが、試合を勝ち進んでいくチームの事もさることながら、惜しくも敗れていった人物達の言葉の1つ1つや行動にも、また違う意味で胸がキューッとさせられる。

 私自身はバレーボール初心者で、リアルに描写される試合の細かい戦略やルールにまだまだアタフタしてしまうが、そんなリアルな描写があるからこそ、熱や呼吸をリアルに文章を通して感じることが出来き、また、試合を重ねて行く事に段々と結ばれいく関係にも心がトキメキ、読む手が止まらくなりそうな感覚に陥ってくるのだ。

バレーボールというスポーツを通して描かれる1人1人の物語。

この物語で描かれている人物達は、皆が主役で主人公。

それぞれのこれまでや、今を、読者である私は知っている。だからこそ全てのチームに親近感を持ちながら試合の描写をヒヤヒヤ、ドキドキしながら読んでいける。応援出来る。

そんな物語だと、私は思っている。




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