「クレイヴン・ザ・ハンター」が久々に正統派なスーパーヒーロー(ヴィラン?)映画で面白い
これがねぇ、元は大して期待はしてなかったんですよ。元はですけど。
だって、アメコミとか深く読んでないと
「クレイヴン?・・・え?誰?」
って感じじゃないですか。
日本だと一般知名度ほぼゼロですよ。
ヴェノムから始まるSSUシリーズも個人的にはイマイチですし。モービウスとかマダムウェブとか評判悪くて見てもないっすわ。
あと元々、クレイヴンのデザイン自体は好きじゃないんです。
なんかこう、ワイルドというか、脳筋というか。
ああいう「漢!」って感じのむさ苦しいデザインはノーサンキューなんですよ本来。
ところが、マーベルにしては珍しい残虐描写でR指定
とか、予告映像が結構面白そうだったり
主演のアーロン・テイラー=ジョンソンが割に好きな俳優だとかで気にはなっていた本作。
見よっかなー、と思っていたところ、なんと事件が起きます。
公開前日のRotten tomatoes(アメリカ最大級のドラマ・映画レビューサイト)で批評家支持率が驚異の14%!消費税よりギリ高いけどさ!
「これはもうダメかもしれんね」
とか思っちゃいそうですが、トマトの批評家がアテにならんのはスターウォーズEP8でも証明済なんでね。
実際、当日になると観客からは高評価のレビューが出てきて、日本でも高評価のレビューが続々と。
「何だよやっぱ批評家クソじゃん!腐ってんな!(Rotten Tomatoes ←意味:腐ったトマト、なだけに)」
と意気揚々と本作を観に行きました。
結果、面白かったです。
ストーリーに関しても、僕は好きでしたし、予想外でしたね。
久しぶりの正統派なスーパーヒーロー(ヴィランだけど)物って感じで、ギャグ要素もクドくなく、真面目でシリアスな展開の中にもユーモアがちゃんとある感じで、かなり好みでした。
ちなみにMCUのあのおちゃらけ路線って相当ウンザリなんですよね。ああいうのばっかりで「もうええやん?」って思ってしまう。
今回はシリアスになり過ぎず基本的に真面目に話が進むんで、そこも大満足でしたね。
ドラマ部分ですが、アメコミにしては珍しく父親が大悪党&確執があって、そこに兄弟愛が絡んでくる。
ラッセル・クロウ演じる父親がまた迫力あって怖いんですよ。圧がすげぇ。流石ハリウッドスター。
そんな中、弟との仲良しエピソードもなんかグッとくるんですよね。
クレイヴンは何気に弟想いのいい兄貴って感じでいいキャラなんですよ。
ドラマ要素もかなり好きでした。
あと、ラストで展開にヒネリを効かしてて、そこも好みでした。僕は全然予想外で、サプライズでよかったですね。
なんか予想できた人もいるらしいですけど、多分あいつら嘘です。(暴言)
アクションに関しては文句なく、見応えありましたね。いわゆる街中でのど派手な戦闘シーンは少なめなんですが、スピーディだし、かなりクレイヴンはカッコよく見えます。
意外と某スパイ映画ばりに世界各国飛び回るんで、そこも見応えあります。
R指定ならではのゴア描写もそこまでキツくはなく、クドく描いてもないのでニガテな人もイケるんじゃないかなー、と。
敵キャラもユニークというか、変身を薬でわざわざ抑えてたり、目を見ると3秒間催眠にかかったりと、なんか面白い設定って感じで好きでした。
恋愛要素はほぼないですけど、一応ヒロイン役のクリプソは美人ですし、インテリ女子って感じで、これもまた僕の好みでした。
サマーキャンプの下りは面白かったですね。
そして何より、主演のアーロン。かなりハマり役でカッコいい。肉体もバッキバキに鍛え上げてて凄まじいですし、顔もイケメンですけどなんか愛嬌もちゃんとあるんですよね。
キック・アスシリーズを思えば、色んな役をこなすようになってて、大躍進の俳優です。
次はダニー・ボイル監督の人気ゾンビ映画シリーズ最新作「28年後…」にも主演が決まってるそうで、今後も益々活躍していくんでしょうね。要チェックの俳優だと思います!
ただここで残念なお知らせが!
なんと、このクレイヴン・ザ・ハンター含むSSUシリーズが打ち切りにもうなってるという噂が出てるんですよね。
シリーズにスパイダーマン一切出てこないし、モービウスとマダム・ウェブはコケましたしね。。。
ただ、クレイヴンの評価がよければ、結果は変わるかもしれません。
僕は是非とも今作の続きが見たいと思ってます。実際、映画も「これから!」って感じで終わりますからね。
てなわけでこれを見たあなたも絶対にクレイヴン・ザ・ハンターを観に行って下さい。