【詩】明けのたいぼく
夜が明けた
はじまりの夜
人々は
新しき日の出に
さわぎ踊る
後悔は火にくべ
青銅の鐘は
真空をつらぬき
ねむる生命は
悪夢をみる
君は
世のくぎりを知らない
そこにたたずむ
千年前の
たいぼくよ
人々は今を祝い
君は未来の過去を
さびしく憂う
歓声の祭りのなか
ひとりでいたのだろ
夜が明けた
はじまりの夜
人々は
新しき日の出に
さわぎ踊る
後悔は火にくべ
青銅の鐘は
真空をつらぬき
ねむる生命は
悪夢をみる
君は
世のくぎりを知らない
そこにたたずむ
千年前の
たいぼくよ
人々は今を祝い
君は未来の過去を
さびしく憂う
歓声の祭りのなか
ひとりでいたのだろ