海外駐在の中小企業診断士が悩んでUSCPAの学習を始めたきっかけ
このnoteでは、USCPA(米国公認会計士)の取得に向けた学習記録や学習を通じて気付いたことなどを記録しています
目的としては、定期的に学習記録をアウトプットすることで、学習のモチベーションを維持するのと、気付いたことを言語化することで学習効率を上げたいと考えたからです
今回はなぜUSCPAの学習を始めたのか振返りたいと思います
海外駐在でマイノリティになり客観視
初めての海外駐在ということで、日本語が通じない現地スタッフの考え方とのギャップだけでなく、現地採用日本人や他の駐在員にも個性的な人が多く、当たり前ですが様々な生き方、考え方があることを実感しました
日本で働いていたときは、同質的な考え方、働き方をしている同僚、上司、部下が多かったことに気付きました
自分が海外に来てマイノリティな存在になったことで、これまでの考え方、働き方、生き方は、本当に自分が望んでいたものなのか、世間が望んでいたものか考えるきっかけになりました
突き抜けた同僚・駐在員からの刺激
同じく駐在している同僚で、社会人で海外留学経験があり英語がネイティブクラスでUSCPAを持っている人がいました。他にも同世代で海外で弁護士として活動している人や、3か国語が堪能で自身が経営者として事業展開している人など多くの努力を続けている人に出会いました
一方で、旧態依然として事業継続が困難な組織や、意思決定に一貫性がない経営者など様々な状況に置かれている人を見てきました
自身がこれまでやってきたこと、できることを踏まえて、これからどんなスキルを身につけて、どんなキャリア、ひいてはどんな生き方をしたいのか、漠然とした焦りがありました
専門分野の掛け算で見えてきた足りないもの
これまで金融機関に勤めるなかで、コンサルティングの国家資格である中小企業診断士の取得をきっかけに、コンサルティング分野、経営診断・改善分野の経験がありました
また、国内で働いていた頃は、英語を使う機会は全くありませんでしたが、海外駐在が決まってからDMM英会話で学生以来の英語勉強を開始して、何とかコミュニケーションや文書作成はできるレベルになりました
「中小企業診断士」、「海外」という分野を意識して働くことで、金融業務にプラスアルファの業務経験を積むことができていると思います
一方で、多くの海外現地法人と銀行員として接するなかで、足りない分野が見えてきました
海外現地法人のライフステージ進展
それは「会計」です。海外に日系企業の現地法人が多く進出していますが、日本国内と同様にが成熟してきたことがあります
これまでは進出、事業立ち上げと成長期にあった現地法人も、日系企業同士の競合だけでなく、ローカルや中国系など他社との競合は激しくなっており、コロナ禍で一気にステージが進んだ印象があります
そのため「工場(供給責任)」、「営業(売上拡大)」など単一の機能だけに特化した役割では競争に負けている日系企業を多く見てきました
一方で、そこに派遣される駐在員は、親会社では技術のみ、もしくは営業のみ、という人が多く、現地で求められる役割(全社的なマネジメント)を果たせていないと感じています
現地法人のM&Aや事業再編が進むことは確実であり、現地法人の経営戦略策定、経営管理などマネジメントの役割がこれまで以上に必要になっており、サポートのニーズが高まっています
本帰国した後の生活がイメージしにくい
駐在期間が終わると本社のある東京に戻る予定ですが、もともと全国転勤であることに加えて、再び海外駐在する可能性もあります。一方で、妻がフルタイムで復職することが決まっており、娘が保育園に通うなかで、自分の勤務時間・場所、キャリアがコントロールできないことのリスクが大きいと思うようになりました
海外駐在で家族と多くの時間を共有できて満足しているので、本帰国したあとに単身赴任することは考えられなくなりました。そこで、自身の望まないキャリアが強制される場合、新しい道に進めるように選択肢を増やしておくことが必要だと考えてました
最後に
以上が、銀行員として海外駐在しながら、USCPAの学習を始めた理由です。海外に来て自分を客観視するなかで、不安に感じたこと、周りから刺激を受けたこと、これまでのキャリアを活かした専門性を高められること、帰国後の生活をコントロールできるようにしたいこと、がありました
自分の選択を少しでも言語化することで、目的意識を再認識し、学習効率を上げていきたいです
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