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「花月はね、ゲームなのよ」(初釜にて)

私は今、結構な成り行きでお茶を習っております。お茶との出会いは9年前ですが、本格的に習い始めたのは4年前くらいから。でも、仕事や家庭の都合で休み休みお稽古に通っていますし、奥が深い世界であるため、まだまだ全然分からない事だらけです。

仕事のタイミング等の関係で、どうしてもスケジュールが合わずに、お稽古をお休みするときは2ヶ月とか3ヶ月とか間が空いてしまう事もあり、そうすると全て「あれ??何だったっけ??」となってしまい、上達具合は牛歩です🐂

でも、そんな感じでも
「お茶飲みに来ると思って、ゆるゆる続けてくれていいのよ。お茶は逃げないから」
とニコニコ仰って下さる先生に
本当に感謝感謝です。

さて

私が通っている茶道教室で、先日初釜があったんですね。年が明けて初めてのお茶会。初釜に出るのは去年が初めて。今年は2回目です。

もうねーー。
雅ーーー✨✧⁠◝⁠(⁠⁰⁠▿⁠⁰⁠)⁠◜⁠✧

って思いました。

何が雅だったのか。
今回はそれをお話ししようと思います。
あと、やっと「分かったかも!!」という事もあって、それについてもお話ししようかと思います。

今年の初釜は、「花月」の形式で行われました。
「花月」とは、分かりやすく言いますと、くじ引きで誰が何の役を行うのかを決めるお茶のお稽古です。。
私は初めての花月でした。

花月では、誰が亭主(ホスト役)で誰が正客(メインゲスト)をやるのか等をくじ引きで決定します。
そのくじ引きが入っているのが「折据(おりすえ)」という入れ物なんですね。
折り紙のような紙でできた入れ物に、札が何枚か入っていて、それを順番に引いていって、誰が何をやるのかを決めるというのが「花月」というものらしいです。

もうね
その、くじ引きが

雅ー---✨

え??そんな雅なくじ引きあります??っていうくらい雅でした。

くじ引きの引き方の所作が決まってるんですよ。
手の動かし方が、決まりがあるし、次の人への送り方も決まってると。どの位置において、どうやってとるのかも、全部決まっているんですって。

そんな事あります??
めっちゃカッコイイ✨なにそれ。おもしろーい!!

全然できないし、分かんないけど、とにかく「何だか知らない世界がまだまだあるらしい」ということは良く分かり、
先生に言われるまま、手を動かし、札を取りました。

亭主役に決まった先輩がお茶を点てるのを見ながら
いつもと違う雰囲気にドキドキしていたら
先輩(優雅な雰囲気が溢れ出ていらっしゃる)が
「花月はね、ゲームなのよ。誰がどの役が回ってくるか、分からないのが楽しいでしょ?その役割の動きを、ちゃんと覚えているかの確認になるし、足の運びのお稽古にもなるし」
と、ニコニコしながら教えて下さいました。

ゲームがいちいち雅!!✨かっこいい✨

でも、その「誰にどの役が」の言葉で、いつも先生が仰っていることが、やっとちょっと分かった気がしました(出来てないけど)。

客はいわゆる「お客様」じゃなくて、「客」っていう役割を分かっていないといけないんだ。
亭主(お茶を点てる人。ホスト)も、客も、それぞれが皆、自分が「どんなタイミングでどんな動きをするのか」を理解していて
お茶室というステージで、皆で、パフォーマンスというか、それぞれの役のお芝居というか、動きをして、
「お茶会」っていうステージ(演目)を完成させるんだ。
そのためのお稽古を、いつもしているんだ。

なんて思いました。

これは、いろんなお茶の本にも書かれているし、何度も読んでいるけれど
「ふーん。そうかぁ。役割かぁ。なるほどなぁ」と、何となく分かった気になっていたんですね。

稲妻に打たれたかのように
「これかもー-!!」という思いが降ってきて
「お茶、カッコイイ✨」とますます虜になりました。
まだまだ、全然劣等生ですけれども💦

この「稲妻ピシャーーン!!」が、初釜のお席だったこと。
いい兆しなのでは✨
今年は、もう少しお稽古を頑張れそうな予感です。

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