【ひきこもり】 励ましの言葉やアドバイスなんて求めてない 【問題解決】
「ひきこもり」という問題において、状況が悪くなる最大の理由って、なんだと思いますか?
子どもがひきこもりになり、「親として」この状況をなんとかしようとするのは、至極当然なことだと思います。
ですが、この状況をなんとかしようとするあまり、ひきこもりに悩む親の多くが、気づいていないことがある。
それは、
『ひきこもりになっている子どもを動かすの言葉はいらない』ということです。
子どものひきこもりに悩む親のほとんどは、何かアドバイス的なことをした方が、子どもが行動に移すと思っていたり、励ませば、やる気を取り戻すと思っている人が、本当に多いです。
落ち込んでいる友人を励ましたり、どうして良いかわからないで困っている友人に、「こうしたら良いんじゃない?」とか、「こういたことをやってみれば?」的なアドバイスをするということは、よくあることだと思います。
ここが、多くの方が勘違いをする部分でもあるのですが、
友人を励ましたり、アドバイスをすることで、その友人に感謝されることってよくあると思うのですが、これが成立するのは、相手が、あなたに話を聞いてほしいとか、あなたから何かしらのアドバイスを求めていたりした時に限った話なんです。
言い換えれば、求めていない相手に、励ましやアドバイス的な助言は、相手を不快にさせるだけなんです。
「ひきこもり」という問題において、親子関係が悪くなった理、状況を悪化させるのは、まさにこれです。
子どものひきこもりを、なんとかして辞めさせたいと思っていたり、1日でも早く、元の生活に戻そうと思っている人にとっては、僕が言っていることは、混乱すると思います。
良かれと思ってやっていることが、状況を悪くしたり、親子関係を自ら悪くしていると言われたら、そりゃ混乱して当然です。
じゃ、どうした良いのか。
信じることです。
ひきこもっている子どもが、この状況から抜け出す力を持っていないと思っていたり、ただ待っていても何も変わらないと思っているから、焦るわけで、その焦りが、子どもが求めていないことをしてしまう・・・
ひきこもりに相談でも、
「一時期は信じて待っていた。
だけど、どんなに待っていても何も変わらない!
「だからなんとかしなければいけない!!」
と、口にする人は、たくさんいます。
このようなことを言う人ほど、『信じる』が、『期待』にすり替わっていることがほとんどです。
人というものは面白いもので、誰かに信じてもらえると、不思議と力が湧いてきて、本来の力以上のパフォーマンスを見せることがありますが、期待をされると、力が湧くどころか、それがプレッシャーになり、本来の力を発揮できないことがあります。
冒頭で、『ひきこもりになっている子どもを動かすの言葉はいらない』と言ったのは、そのためです。
期待をされることで、「よし!頑張ろう!」と、やる気を出すことはもちろんあります。
だけど、思うような結果が出せなかったり、その期待に応えられていないと思い始めたら、その瞬間から、プレッシャーに変わり、その期待が、どんどん自分を追い詰め苦しくなってきます。
このような経験は、もしかしたら、あなたもあるのではないでしょうか。
期待というのは、持続力がないんです。
子どもがひきこもりになっていることで、いろいろと焦る気持ちはわかりますが、果たして、子どものことを心の底から信じてあげれているかどうか。
ぜひ、ご自身の胸に手を当てて、よく考えてみてください。
心の底から信じてあげることができれば、それだけで、今の状況に変化が起こり始めますよ。
本日は以上です。