絵本へのイメージが劇的に変わった瞬間
こんにちは。東京都在住、絵本教育アドバイザーのスダノブコです。
絵本で子どもの学力・応用力・心の豊かさを育てる幼児教育の講師をしています。
子どもに何か習い事や早期教育を始めたいと考えている親御さんに、
絵本という身近なツールで好きな時間に、楽しく、お金をかけずに子どもの心と頭を育てる方法をお伝えしています。
今でこそたくさんの人に絵本のすばらしさを伝えたいと活動していますが、
実は私は子どもの頃からたくさん読んできた訳ではありませんでしたし
最初は「絵本?何となく子どもによさそうだよね~」くらいにしか思っておらず、
全くその良さをわかっていませんでした。
しかし
絵本へのイメージがガラッと変わったのは、
教員として特別支援学校で働き始めた時のことです。
子どもと関わることが好きで働き始めた、障害のある子が通う特別支援学校。
実習の時に見たあたたかくのんびりした雰囲気とは違い、
教員として授業を行うとなると子どもたちに教えることの難しさに直面しました。
子どもたちは正直です。授業がおもしろくなければ寝るし、いすに座っていないし、
教室から脱走しようとすることさえあります。
私の授業に興味を持ってくれない子どもたちに愕然とし、
時には大声を出して怒ることもありました。
「私は怒りたくて教員になったんじゃない。
本当は子どもたちと笑い合いながら、成長の喜びを一緒に感じたかったのに」
と自己嫌悪になり、教員は向いていないのだろうかと日々悩んでいました。
そんなある日、先輩教員が絵本を題材に子どもたちに授業をしていました。
目の前で展開される楽しいお話に、あれだけ注意散漫だった子どもたちが
ちゃんと静かに座って集中して聞いている姿を目の当たりにしました。
お話を元に作られた学習活動も、楽しいから子どもたちの意欲が高いし、
覚えるのも早い。
絵本を使うことでこんなにも子どもの気持ちを引きつけ、
学びを深めることができるのか!と衝撃を受けました。
その後、学校図書館を管理する業務に携わったり、司書教諭の資格を取る中で、
実は絵本には子どもを魅了するためのさまざまな努力と仕掛けがあることを知りました。
赤ちゃんが見やすいように絵の色使いが工夫されていたり、
美しい音になるように文章が練られていたり、
絵と文章が組み合わさったときに最大限の効果が発揮されるような構成になっていたりと、とても奥が深いものでした。
さらに、自分が子どもを産んで母になり読み聞かせをするうちに、
そもそも絵本を読むこと自体が親子のコミュニケーションになること、
思いやりの気持ちや想像力をはぐくむことなど、
絵本が子どもの心をいかに育ててくれるのかを実感することができました。
それ以来、私も授業や子育てのなかで積極的に活用するようになりました。
また、特別支援学校に15年勤めた経験を生かして、
発達段階に応じて子どもの能力を引き出す効果的な読み聞かせ法
「年齢・発達別よみきかせメソッド」を編み出しました。
子どもは発達段階によってに身につける力が異なります。
その時期に身につけるとされている力の成長を促す読み聞かせで、
心の豊かさだけでなく学習効果も高められるようにしました。
実際、絵本を活用した授業は子どもたちの反応もよく、
表紙を見るだけで授業が始まるのを楽しみに待ってくれるようになりました。
いくら子どものためと思って勉強させても、
本人が楽しくなければ意欲的に学ぶことはありません。
でも、絵本なら楽しく、好きな時間に、
お金をかけず子どもの力を伸ばすことができます。
絵本を使った教育に力を入れるうちに、その万能さをもっと世の中に広く伝えたい!
と絵本を使った幼児教育に本格的に取り組むようになりました。
これからの時代の子どもたちは学力だけではなく、
激動する時代に対応していける柔軟な思考力やコミュニケーション力、
そしてそれを支える心の豊かさやしなやかさが求められます。
それをすべて育むことのできる絵本のすばらしさを多くの親御さんに知ってもらい、
子どもたちが生き生きと社会で活躍できるような力を身につけるお手伝いをしたい。
子どもたちが希望をもって前向きに生きる社会であってこそ、豊かな社会です。
そんな豊かな社会を実現するために、
絵本で子どもの生きる力を育てる方法を伝えています。
お子さんのが未来を切り開く力を身につけるために。
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絵本教育アドバイザー スダ ノブコ