戦後の日本をぶらつく④(昭和天皇とマ元帥・MPの交通整理)
昭和天皇 マ元帥を訪問
昭和二十年九月二十九日、昭和天皇がお濠端の第一生命ビル(GHQ)にマッカーサー占領軍総司令官を訪れました。表敬訪問だったでしょうが、翌日の新聞に載っていました。
昭和二十年九月二十九日、昭和天皇がお堀端の第一生命ビル(GHQ)にマッカーサー占領軍総司令官を、モーニング姿の天皇と上着を着ないシャツ姿のマ元帥の二人並んだ写真が載っていました。
百万字の文字よりもこの写真が、その当時の彼我の立場を如実に物語っていました。
表立っては当時言えませんでしたが、この無礼に怒る者、これがアメリカ人のフランクなところと擁護する者もいました。戦後に感じた最初のショックでした。
MPの交通整理
アメリカ陸軍憲兵MPは軍事物資・隠匿物資の摘発などを、日本の警察を手下にしておこなっていましたが、一般市民が目にしたものは主要交差点での手信号による交通整理でした。
白いヘルメット、白い手袋、白い警棒に腰には黒光りする拳銃、ベルトに無造作に垂らした手錠という出で立ちで当時はなかなか格好良かった。
暫くして遣り方を覚えた日本の巡査が、同じことをやりましたが、様になりませんでした。
その後MPは、朝鮮動乱で交通整理どころではなくなり、後を交通巡査が任されておりましたが、昭和二十七年ごろまでは続いていたようです。