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容疑者

 新型コロナウィルスの緊急事態宣言終了が2023年5月にWHO(世界保健機関)から発表されて、すでに1年8カ月になる。(2025年1月末時点)
 2020年1月から(日本国内では)約3年3カ月のコロナ禍の間、私たちは、不自由な生活を余儀なくされた。
(注:まだ完全に消えたわけではない。留保つき)
 
 2021年3月のある日だった。
 80歳になったTさんから連絡がきた。
 その人は、小さい時から破天荒な性格で、大学教授の父を悩ましていたらしい。
 勉強はほとんどせず、それでも大学を卒業したというから驚きである。そして大手の某食品会社で開発部長として活躍をした。現在も人脈を駆使して仕事をしている。
 コロナ禍の中で接触アプリをスマホにダウンロードしていたらしい。
 そして私に連絡があった。「僕は容疑者になった!」という。
 私は驚いて、「留置されましたか」と返答した。
 話の内容を聞いているうちに、(濃厚接触者のことだ)と気づいた。その後のPCR検査で異常なしだったとのこと。

 今年の冬(2025年)はインフルエンザが大流行している。
 人類はこれまで、様々なウィルスと戦ってきた。
 ウィルスが、いっぺんに人類に襲いかかってきている。
 自ら感染予防をして、気を緩めず、これらの危機を乗り越えていこう。
  おわり

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