勧誘
先日、妻から以下の話を聞いた。
私が出かけていた土曜日の夕方、玄関のチャイムが鳴った。急ぎインターフォンに出てみると、男性の姿があった。
「はーい」
「〇〇便です」
「待ってください」と妻は、玄関に行き、ドアを開けた。
「ハイ、・・・?」
妻がいぶかしげにその男性を見ると、
「W新聞のH販売店のものです」と言うではないか。妻は呆気にとられ、
「新聞は結構です!」と、すぐ玄関扉を閉めたとのこと。
妻が私に言うには、〇〇便を語るのは詐欺と一緒、酷い。プリプリして私を睨みつける。さも私がミスをしでかしたかのような態度だった。
以前にも勧誘され、三か月ほどW新聞をとったことがあった。新聞購読を止めた後も、執拗に勧誘に来ていた。その都度結構ですと断っていたらしい。
敵もさるもの。社内ノルマのプレッシャーに耐えきれず、つい〇〇便ですと言ったらしい。
その後、名前を使われた宅配業者が荷物を届けに来た時、妻がいつぞやの話をしたらしい。その業者のひとは、大層恐縮して、会社に話しますとのこと。しかし、うちの名前を語るとはもってのほかです。と怒っていたとのこと。
このことは、それで済んだようだが、また、同じような勧誘があれば、警察に通報するようにと妻に話した。
見知らぬ宗教団体の人の訪問やら、如何わしい商品の売り付け、果ては特殊詐欺まで行くと、この世は恐ろしい事態に成り下がってしまった。
その中で、我々は生きている。
電話もそうだ。
携帯電話が固定電話に替わりつつあるが、日本の全世帯のうち三割強は固定電話無し。特に二十~三十代の若年層世帯が低いというデータもある。その固定電話には、様々な事物の勧誘の電話があるようだ。そこで警視庁では、特殊詐欺対応も含め、留守電にしておくことを推奨しているとのこと。電気料金が増えると言って留守電にしないご家庭もあるようだが。
最近の新築マンションの玄関は、オートロック式が多くなっている。不審者侵入防止のためであるが、不便な面もあると聞く。安全にはコストもかかる。
いずれにせよ、時代は変化している。