Photo by tohshiro 襟裳の風#14 完 18 杜江 馬龍 2024年2月29日 08:20 白浜(フンコツ)の集落では電気も通じていませんでした。 鉄道も敷設されていない北海道の小さな漁村で生まれ育った私は、生まれ故郷のあの香りと共に、襟裳から夕張に引っ越しました。 小学校一年生の二学期のときでした。 祖母、父、母、姉、私、次女、三女の七名の大所帯でした。 それから、全国の様々な土地の香りや匂いを嗅ぎながら、七十二年の歳月を生き、ときどき、過去の微かな あの襟裳の香り を嗅ぎながら生きています。 そして、これからも、それらの香りを感じつつ生きていこうと思います。 了 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #エッセイ #生きる #過去 #故郷 #白浜 #夕張 #歳月 #夕張市 #黄金道路 #フンコツ #襟裳の風 18