上磯中が支部大会落ちした、と知って
吹奏楽というものを
よくご存知ない方むけに
まずは話をはじめますが
北海道、函館に
上磯中学という
事実上
日本の中学校の吹奏楽としては
トップの学校がありました。
ここ10年間ぐらい
日本の中学の吹奏楽
のトップを引っ張ってきていた
学校なのですが
指揮者(公立中学校の顧問)
が代わって(おそらく人事異動)
今年は
支部大会落ちとなりました。
1975年生まれ48歳の
私からすると
あくまで個人的な意見、としてですが
日本の中学校の吹奏楽は
80年代後半から
90年代なかばまでが
千葉県の 土気中が
トップバンドとして出てきて
95年以降は
秋田県の
山王中が(もともとここは名門)
が復活して
ずーっと強かった。
もちろん、その他にも
色々な名門中学校やら
一発屋で凄い演奏してくる
学校やら
ありますが
5年以上連続で
全国大会にでてくる、
というのを
「名門」と定義した場合
北海道 上磯中は
間違いなく名門です。
ただ単に名門とか
過去の実績が、とか
そういう言い方もありますが
吹奏楽をご存知ない方むけにいいますが
ここの学校の演奏は異次元でした。
上手いし
全国大会で金賞をとるのも
当たり前だな、と
私も思うぐらい
素晴らしい演奏をしているのですが
やってることの技術力が
エゲつない(笑)
特に金管セクション。
これは
1975年うまれ
48歳の私の観点から
なのですが
私らの世代だと
大学生、それも
全国大会常連校の部員さんたちが
夏休み、冬休み返上で
楽譜にしがみついて
泣きながら練習しつづけて
それで、やっと、
ものにできて
全国大会で披露して
涙まじりの金賞!
おめでとう!
という話なのですが
上磯中は
私の世代は
「大学生じゃないとこの曲はムリ」
という選曲を
わざわざ
毎年毎年やらかして
しかも
毎年毎年
まさかの
「きっちり演奏して金賞」
というはなれわざを、
やってのけてみせました。
一つ一つの音の作り方が
正確なので
文句のつけどころがありません。
「いやー、たまげたわ」
というのが印象ですね。
ムリしてやってる、でもなくて
やらされてる、でもなくて
中学生の範囲内で
大学生じゃないと太刀打ちできないような
曲を
シレっと
やりこなしてみせるわけです。
ここまでレベルが高いと
全国大会で
金賞をとるのは当然です。
と、私は思いました。
個人的には
土気中を超えた
史上最強の
中学校バンドであったように
思います。
指揮者がかわった
(顧問の先生が人事異動)
で、あっさりと
北海道で支部大会落ち
となりました。
胸がいたみました。