谷崎潤一郎

年末から、度々楽天ブックスで本を注文して読書を楽しんでいる。
子供の頃、若い頃は読書家だったけど、もうずいぶん本なんて読んでなかった。
知ってる作家さんも少ない。
てきとうに本を注文し続けていた。

次回の注文は、桐野夏生6冊。
(上下巻のもの含む)
そしてわたしは思い立った。
その次は、谷崎潤一郎を注文してみよう。

谷崎潤一郎。
小学生のときに読んだ。
「痴人の愛」
「春琴抄」
「卍」
シブい子供だったわけではない。
早熟な子供だったわけでもない。
幼い変態だったわけでもない。
ただ、実家に本があったから。
ただ、祖母宅に本があったから。
ただ、お友達がいなくていつもひとりで本を読んでいたから。
そんな理由でわたしはその3冊を小学生の頃に読んでいた。

「痴人の愛」
エッチな話。
「春琴抄」
目が見えない人の恋愛。
「卍」
女の人の同性愛。
小学生の頃、その3冊を、雑に捉えた。
面白かった。
のめり込んで読んだ。
けれど、読後、谷崎潤一郎を読んでいるなんて父や祖母にバレちゃいけない、そんな気持ちになった。
わたしは谷崎潤一郎を忘れていった。

40年ぶりくらいの谷崎潤一郎だ。
有名な古典作品だから、今でも手に入る。
今年51歳になるわたしは、谷崎潤一郎作品を再読して、どんな感想を持つのだろう。
今でも、また幼かったあの日のように、のめり込んで読みふけるだろうか。
それともオチがわかっている本には醒めた目を向けるだろうか。
読んでみないとわからない。
とりあえず、読んでみよう。

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