関東在住の大学院生が福岡移住に至る物語㉗

いろいろあって書く気力が湧かなかった。
すっかり、お盆の嵐とトラブルですっかり滅入ってしまっていました。
今日はやっとサイクリングに出かけることができて、気持ちよかった。

6月の福岡滞在に話を進めていこうと思う。
6月は18日から24日にわたって福岡に滞在した。

この時も前回と同じ二日市駅近くのウィークリーマンションタイプのビジネスホテルに泊まった。前回の滞在記で書き忘れていたのだが、二日市温泉周辺には、文学関係の人がたくさん来ていたみたいで、そういう関連の石碑がたくさんあった。高橋虚子とかが三世代にわたって通っていた場所があって、親子で読んだ句の石碑があって…みたいなのをみかけた時には、いろいろと感じるものがあった。

日本人ってやっぱり温泉が好きなんだな~とか。我が家でも、やまももの木が親子三代にわたって受け継がれてる感あるんだよなとか、そんなことを考えていた。

やまももは、幼少期住んでいた家に父がわざわざ3本業者から買い取り、植えてもらった経緯がある。シーズンになると黒く熟れた実をよく食べたし、消費が間に合わない時はやまももジュースを作っていた。

父が住んでいた淡路島に当時あったらしく、よく食べていたらしい。
それが懐かしくて、わざわざ埼玉の実家にも植えたということらしい。

それから20年程経ち、たまたま自分が通う大学院の近くにもやまももがたくさん生えていた。もちろん、シーズンには実をつける。そのたび、ぼくは幼少期を思い出していた。そんな話をある時、兄(長男)に話すと、兄が教えてくれたのだ。

やまももの木は、親父さんにとっても亡くなったお祖父ちゃんとの思い出のある木らしいよ。やそらと親父さんとをつなぐやまももの木は三世代にわたって、受け継がれていているものなんだ。

三世代ってやっぱり、歴史を感じる。

6月の福岡滞在中は、マッチングアプリの成果が挙がった時だった。
今回は当時の恋愛模様をすこし確認してみたいと思う。

お相手は医療系の方で、5つほど年下だった。
福岡に向かう前から電話でやり取りをしており、いい感じだった。

なんと、自分が福岡入りするその日の夜に会えることになり、滞在中実に4回もあった。途中勢いや流れもあり、交際にもいたった。

その人は自分が引越し先と考えていた地域からほど近いところで一人暮らしをしていた。お互いそこまで強く惹かれるものがあったわけでもなかったが、マッチングアプリを続けることに対する疲れのようなものが蓄積していた。そんなに不満もないし、とりあえず付き合ってみようという雰囲気があった。

水炊きを食べたり、観光地に行ったり、カレーを食べたり、向こうの好きなアニメ作品の展示を一緒に見に行ってみたり、いろいろした。

それはそれで、それなりに楽しかったけど、とりあえず付き合ってみたけれども、何か違う感があった。それは向こうの言動からも感じていた。

「やそらさんは、私の話ちゃんと聞こうとしてくれるもんね」

観光地でおもむろに自撮りでツーショットを撮ろうとしてきたのだが、そのツーショット写真に映る自分の表情を見て、これはダメだ…と直感した。

いい場所に来ているだろうに全然楽しそうじゃない。
横に一緒に映っている人と一緒にいることを喜べていない。
むしろいきなりのツーショットに困惑しているように見えた。

そんなこんなで実際に何度もあったり、実際に付き合ってみたりもしたのだけれども、結局、その方とは続かず、すぐにお別れすることになった。

この出会いと別れを通して、自分はマッチングアプリに向いてないかもと痛感した。

ぼくは、自分のホームが欲しい。
ちゃんとお互いにただいまーおかえりと言いたくなるような、言えるような空間と関係性を築けるパートナーが欲しいな~と思っている。福岡でおもしろおかしく生きているうちに、自然とそんな出会いも今後はあったりしないかな~と、最近は期待している。

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