母の元を出ていって以来、再発した過食症。 ダイエットとか太りたくないとか、そういう理由はとっくに飛び越えていた。 崩壊したダムは流れ続けるまま止まる事がない。 節制ののち爆発している食欲ではない。 朝食やお昼を摂ることは出来ていても、外に出て家に帰る頃には爆発寸前の見えないストレスで、 まるで薬物中毒者のように血眼に食べ物を求めて買い漁り、必死な足取りで自宅に帰る。 1秒でも早く、人を除け、かなりの速歩きで。 自宅についたら着替えもせず急いで袋から買ったものを取り
これは今も変わらないのだが、 私はとてもよく学び、とてもよく変わる。 母と生活していた時から、 自分に悪いところが一つでもあるなら直さねばとしてきた。 毎日あらゆるところから理由を引っぺがして 怒鳴られる、罵倒される、 醜いものを見る目で睨まれる。 ずっと自分は悪い所だらけで、 人と目を合わせるだけでも他人を不快にさせる そんな人間なのだと、母が自分に接する態度から刷り込まれていた。 自分の話なんて誰も興味はないのだと、相手を気分良くさせなければ、私は相手にとって利点
ホテルの部屋に入った瞬間、 ダムが一気に崩壊し 「もうやめたいよぉぉぉっ」 大人ぶってたから、 誰も想像もつかないくらい子供みたいに泣いた。 10代だからと世間は優しくない。 誰も年上だからって良い大人として接してくれる訳でもない。 世間は敵 道の隅っこでうずくまっていても、悪の手しか寄ってこないのが現実だ。 子供らしい時期を欠いて、 世間を知り、 働いていた。 心を緩ませられる場所… そんなものは。 泣いている姿を見せられる身内なんてないし。 ホテ
ラブホテルは高いな。 それでも安いホテルだったが、 もってたお金は全部なくなった。 お金が全部なくなっても、そんなことは心配にならなかった。 そんなこと気にならない程にびっくりしたんだ 静かさに。 キャリーバッグを適当に置いてすぐベッドに寝転んだ 天井を見上げながら、 静寂がある 罵倒も聞こえないし、誰にも怒られない‥! 奇跡みたいで1人、久しぶりに笑った 自由だ! 天国だとおもった そんな天国も明日にはすぐ モ○ゲーで知り合った女の子の紹介で、日給、食事
みんなが持ってないモノなんて欲しくないから みんなと同じものが欲しかったよ 母のストレスをぶつける鷹が徐々に外れていく。 真冬でも上着無しに外に放り出され、 お金もないし行く場所もないし、 ドアの前で座っていると 「なんでどっか行かないの 普通行くでしょ」 と、周囲の目を気にした様に言う。 学校が休みの日、 お昼寝してたら突然ビンタで起こされ 「調子に乗るな」と言われキョトンとした。 学校から帰ってきてお腹が空いても 「ごはんは?」なんて言える筈もなく 冷蔵庫を
当時、学校で流行っていたモ○ゲーという交流サイトがあり、アカウントを持っていた。 正直言って中学生時代の私は 会話能力、社会適応能力、同調力が欠損していた。 一見普通だが、知恵遅れみたいな子だった。 勉強もまったく入って来ず0点は当たり前 取っても○×問題の10点20点で、 友達や部活も輪に入れることはなかった。 そんな私にあったのは、想像の世界と モ○ゲー。 モ○ゲーで知り合った1人の男の人と、毎日やり取りするようになった。 私のこんな生活の支えになった。
現在、もう母と会うことはない。 結局は捨てられた。 見区切られた。 新しい登場人物 ■母の彼氏「Y」バツ1子持ち(姉妹)/現場系の社長 私達家族は一軒家に住んでいた。 学校の目の前に建った家で 幼稚園のときは何もかも順調で 漫画の幸せな主人公みたいだった。 母は、属にいう魔性の女で 見た目は華やか ベティーちゃんとか峰藤子ちゃんみたいな雰囲気+童顔にした感じ 自己愛が強いところも 男の人を魅了したんだろうな 父は幼稚園くらいまで家にいたが、小学生くらい
−初めに− 父親は小2でていった →母 弟 ワイ(縁切って親戚なし) 小学生の頃までは可愛がられた かわいい服、おもちゃを買ってもらってお出かけも連れてってもらってた。 小6辺りで 突然、「甘えるのきもいよ」と。 ハッとして、子供ながらにヤバイと焦った 中学生に入ったら 何もしてなくても「いい気になるな」「調子に乗るな」と言われるようになった 母は女性が嫌いで同性は皆、敵 今になって分かるのは娘の私にも若さを嫉妬してた。 成長で 容姿が女らしくなるにつれて 「