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「友達」の定義
今日もまたアニメのお話から…
「君は冥土様」というアニメ、ご覧になっていますか?
子供の頃に両親を殺し屋組織に殺され、その組織で殺し屋として育てられその世界でNo1とまで呼ばれるようになった女の子。
その子が殺し屋を辞め、ある高校生の男の子が一人で暮らす家にメイドとして雇われ、そこでそれまで知らなかった世の中の出来事に戸惑いながら成長していく…というお話です。
雇い主である男の子と同じ学校に編入してそこで様々な人間模様を経験する中、先日の放送界でクラスメートの女の子(この子も少し訳アリ)から「友達になって下さい」と言われます。
「お友達になりましょう」と返事をしたものの、彼女は「友達」を知りません。
そこで男の子に「友達とはどういう関係なのでしょう?」と質問します。
「いろいろな友情の形がある」と前置きしながらも、最終的には「自分がどんな状況になっても変わらずそばにいてくれる特別な存在」というところに落ち着きます。
一つの答えとして良いなぁ、と思ったのですが皆さんにとって「友達」とはどんな存在でしょう?
カウンセリングに来られる方、特に年代が若い方(10代から20代前半)はこの「友達」という関係性に問題を抱えていることが多かったりします。
もちろんそれより上の年代の方も人間関係という意味で問題を抱えており、そういった方々は学生時代にもやはり今の若い世代と同じような問題を抱えていたことが多いのですが、直面しているという点では若い方の方が圧倒的にその悩みは深刻だったりします。
この悩みは主に女性の方が多いのですが、皆さんも学生時代を思い出してみて下さい。
女の子って、クラスの中でそれぞれ「グループ」を作って、休み時間や休日などそのグループで過ごす事がありませんか?
この現象?は世代に関係なく、昔からそうだったと思うのですが、この「グループ」に入れるかどうかが問題だったり、入ってはいるんだけどそこでの関係性に問題があったりと、その悩みは根深いモノがあります。
先日お伝えしたマズローさんの基本的欲求5段階の真ん中、社会的欲求がこれに当たるかと思うのですが、これは「社会の中にある団体や組織に所属することで得られる欲求」と言われています。
コミュニティと言い換えても良いのですが、まず人が生まれて最初に所属するコミュニティは「家族」です。
そこから成長するに連れて保育園とか幼稚園、小学校、中学校…と所属先が変わったり、例えば何か習い事をすればそこもコミュニティですし、社会に出たら「会社」などもその所属先になります。
更にその組織の中でも細かく枝分けれしているモノが上記の「グループ」と言えると考えています。
人間関係に問題を抱えてしまっている人は思春期辺りから「友達」という関係性に悩むことが増えます。
友達が出来ない、グループに入れなくて一人ぼっち、入ってはいるんだけど何を話して良いか分からなくて居づらいなど、それぞれの立場でそれぞれの悩みを抱えてしまいます。
例えば一人ぼっちの子などはイジメの対象となってしまうこともありますし、グループに入っていたとしてもやはりそこでつまはじきにされてしまうこともありますし、逆に気を遣い過ぎて八方美人となってしまい敬遠されてしまうこともあります。
ですがそうされたとしても「友達がいない」ということの方が不安であり、嫌なんだけどその付き合いから離れられないと悩み、結果的にココロを病んでしまったり不登校になってしまいます。
そういう方のカウンセリングの際、私はいつも問いかけます。
「あなたにとって『友達』とはどういう相手なのでしょう?」
この問いに対して、大抵の方は答えに詰まります。
そう、詰まるということは自分にとって「友達」とはどういう存在なのか分からないままここまで来てしまっている、ということに気付いて欲しいという思いがそこに含まれています。
私自身もうつ病となった時、その回復のきっかけはうつの私をそれまでと変わらず受け入れてくれた友人が、無理やり私を外に引っ張り出してくれたことでした。
上記アニメの中で言われている通り、友達とか友情ってそれぞれの形があって良いと思いますし、自分に合った形があると思います。
逆に「そういう関係は面倒くさい」と、友達という存在を敢えて作らない方も居ます。
それも一つの生き方です。
ただお互いに安心して頼り、頼られる関係性を保てる存在はいた方が良いと思いますし、私はそれを「友達」と呼んで良いのかな、と思いました。
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須藤 勝則
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