しつけ?それは虐待です
昨晩また、毒親による虐待で幼い子供の命が失われた、というニュースを観ました。
全くやり切れないです。
布団に巻かれて吐いた吐しゃ物が逆流し、のどに詰まっての窒息死だったとか。
どれほど苦しかったでしょう…
逮捕された母親は「しつけのつもりだった」と、お決まりの言い訳をしているようですが、本当にそれが「しつけ」だと思っていたとしたら、この母親もこの「しつけ」を子供の頃にされていたのかも知れません。
このように子供の命が無くなることで報道されますが、その裏には今でもまさに命を落としそうな子供がどれだけいるのか、想像して下さい。
虐待に関する通報は年々増え続けている中、本来であればそれらの通報に対して一件一件丁寧に対応出来れば良いのでしょうが、児童相談所も人手不足だそうでなかなかそこまでの対応が出来ていない。
厳しいことを言うようですが、子供の命です。
人手不足を理由に「出来ない」というのは、許されないと考えます。
もちろん現場職員の皆さんは、一生懸命お仕事なさっているとは思います。
ですけどそれでも手が回らずに子供が命を落とす、命に関わらないまでも日々のつらさや悲しさ、寂しさに耐えて生きていることを思うと、何とかならないものかと思ってしまいます。
いつも言っていることですが、子供の命を守るため地域社会も連携することが必要ではないでしょうか。
更に言うなら国としてももっと踏み込んだ対策を取る必要があると考えています。
虐待の通報があったらとりあえずどのような状況であれ、とにかく子供を親から引き離せるようにする。
そこから親と子供の関係を調査し、そこに虐待があればその親に対してしかるべき措置を取りながら、精神的に抱える問題をカウンセリング等で改善していく。
改善の兆候が観られたらまた子供との生活を元に戻し、地域社会にもその家庭を見守ってもらえるような工夫をしていく。
このようなシステムが出来るだけでも、子供の命は守られると考えます。
そもそも子供は生まれた時からその環境が「普通」になっているため、虐待を受けるのもいつものことになってしまい、それを訴え出ることが出来ないのが現状です。
それを無くすためには地域社会の目が必要であり、それが躾なのか虐待なのかを知らせるようなことも大切になると思います。
児童相談所や警察だけで何とかならないのであるなら、もっと民間に協力を求めるべきだし、そこは地域社会も巻き込んで子供の命を守る工夫を考えて行くべきと考えます。
自分が毒親であると気付く人、もしかしたら自分は毒親かも知れないと気付けた人は、カウンセリングでも真剣に自分と向き合うことが出来ています。
そういう方々は自分が過去に受けた「しつけ」は「虐待」だったと気付くことも出来るし、そこで受けたココロの傷と向き合うのはつらいことなのですけど、そのつらさも含めてしっかり向き合うことも出来るため、ココロの回復も問題の改善も比較的早く進みます。
身体的に子供を傷付ける事だけが虐待ではなく、言葉による暴力も虐待です。
最近では「教育虐待」などという言葉も世間で言われ始めていますし、虐待にも様々なパターンはありますが、「子供の自主性を認めない・子供の精神的自立を妨げる」ことがそこにあれば、それはしつけではなく「虐待」です。
毒親は自分が「毒親」であるとの自覚はありませんし、それを認めようとしないのも事実です。
だからこそまず、あなたが我が子にしていること、あなたが子供の頃にされていたことは「虐待」ではないか、自分と向き合ってみること、そして近所にそのような家庭があった際はその親に自分が毒親であることを気付かせるよう、まず通報を躊躇わないことをお願いしたいと思っています。
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