「私」を大切にして欲しい
アダルトチルドレンの方々のカウンセリングをしていて、いつも思うことです。
「私」を大切にして欲しい
アダルトチルドレンはそこに程度の差こそあれ、その多くは子供の頃に虐待を受けています。
身体的な虐待は分かりやすいのですが、心理的虐待やネグレクト(放置)、性的虐待は周囲からは分かりにくい所があり、虐待を受けている本人もその環境や状態が「普通・日常」となってしまっているため、人によっては「何かおかしい」と感じる方も居るのですが、多くはその状況をそのまま受け入れ、その状況下で生き延びることを無意識に優先するため、そこで身に付けた生き方が「生きづらさ」となって、オトナになってから主に人間関係で問題を抱えてしまいます。
子供の頃に身に付ける、その状況を生き延びる生き方とは「自分」は後回し、常に「自分以外の誰か」にばかり気を遣い、それで得られるご褒美(主に感謝の言葉など)によって「自分」の存在を認めようとするモノです。
これは子供の頃の環境で常に「否定」されていたり「無視」されたりということや、いつも怒られたり殴られたり、或いはそういう場面を見ていて、その状況を「私が悪い」からと思い込んでしまったことによって、そうなってしまいます。
「私」という存在は「否定」されるべきもので、何か悪いことが起こるとそれも「私のせい」だと考えてしまう。
このように「私」を悪いモノとして思い込んでしまうと、周りとの関係を築く時に様々な問題を引き起こしてしまいます。
まず初対面やそれに近い相手との初期コミュニケーションは非常に得意です。
何しろ子供の頃から相手の顔色を窺い、何をすれば、何を言えば相手が喜ぶか(褒めてもらえるか)を察知する能力を鍛えているので、相手が喜ぶようなことが率先して出来ます。
(この点を有利と考えた際、接客業などは得意分野と言えます)
ですがその期間が長くなるほど、相手が離れていくという現象が起こって来ます。
これは「私」がどういう人間かを伝えない、伝えられない事から起こって来ることです。
常に「自分」を後回しにしてきた結果、自分のことを考えたり自分を振り返ることが出来なくなっていて、「私」が何をしたいのか、「私」はどうなりたいのかが分からなくなってしまいます。
また「誰にでも」顔色を窺うという行為は、八方美人と見えてしまい、そんな姿が見えてくるに連れて「何を考えているのか分からない人」と評価されることが増えて、人が離れていくという現象につながります。
このような人間関係の破綻を何度も繰り返すのですが、アダルトチルドレンを自覚出来ていない人は「何でいつもこうなってしまうのか」が分からないままとなり、また同じことを繰り返してしまいます。
またそこには相手に依存してしまう傾向があり、やはり自覚が無いままで居るとそのパートナーにやはり同じような依存傾向を持つ相手を選びがちで、そこに「共依存」関係が形成されて苦しむ、というパターンを繰り返してしまいます。
その昔「だめんず」という言葉が流行ったことがありましたが、こういう相手ばかり選んでしまう方の多くは、アダルトチルドレンであることが多いんです。
ここまでで言えることはどれも「私」という存在を「私」がないがしろにしている、ということです。
「私」は否定される存在で、居ることそのものに罪があり、それでも
誰かに(誰からも)認めてもらいたくて、誰かに(誰からも)愛されたくて「私」を犠牲にしてでも、誰かのために尽くす。
こんな生き方を続けることでココロが壊れてしまい、ココロの病となってしまうことも多くあります。
生きづらさを感じている方はまず「私」がこれまでどんな生き方をしてきたかを振り返り、その中でどれだけ「私」を卑下して来たか、「私」を痛めつけて来たかを知り、アダルトチルドレンを知る事でそれらは「私」のせいではなく、「私」が悪いわけではなかったことを知って下さい。
そこから次の段階として「私を大切にする」とはどういうことかを学び、実践し、「私」を大切にする術を身に付けていきましょう。
それが出来るようになれば良好な人間関係が築けるようになり、ふさわしいパートナーとも出会えるようになっていきます。
ただこれを「私」一人で行うことは難しいんです。
何しろ「私」は「私」を否定する、という思考形態が身に沁み込んでしまっているので、他人からそれを指摘してもらわないと何を考え実践したところで上手く行かないことが多く、その結果によってまた「私」を否定して終わりになってしまいます。
そうならないための手段の一つがカウンセリングやセラピーということになります。
ココロの病やアダルトチルドレン、虐待や毒親、機能不全家庭などについて分からない事や知りたいこと、不安なことなどあればいつでもコメントを頂くか、ホームページからお問い合わせ頂ければ出来る限りお答えいたしますので、是非お気軽に「私」という人間をご利用ください。
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栃木県 アダルトチルドレン・ココロの病克服カウンセリング
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須藤 勝則
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