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「あの人」みたいになりたいなぁ…

今日は午前中に空きがあったので、朝から少し仕事部屋の大掃除を進めてました。
カウンセリングに使っているのは一部屋(10畳)なのですが、他にLDK(約10畳)とあと二部屋、10畳と8畳の部屋がありまして。

仕事部屋とLDKは常に使っているのですが、他の2部屋は普段はほとんど使っておらず…
ただ使っていないというのは逆にホコリも溜まりやすいので、こういう時にしっかり掃除しとかないと…と思いながら掃除してました。

ここで思い出すのは過去の自分。

あの人はマメで掃除好きで、実際に手を抜かないんだよなぁ…

職場での大掃除などの時、誰かと一緒にするわけですけどそのたびに自分の手抜き加減やいい加減さと比較してしまっていたんですね。

何であの人はあんなに細かいところまで手が行き届くんだろうか…
何であの人はあんなに徹底的に出来るんだろうか…
それに比べて自分は…

これらのことが「自分」には出来ない。
いや、出来ないことは無いのかも知れないけれど、だとしてもそれをしない自分がそこにいる。
そういう「自分」を自分で責めてしまっていました。

掃除一つまともに出来ないなんて、人としてどうなんだ?
いや、掃除だけじゃなく料理も出来ないし、洗濯も面倒くさい。
人間失格だろう。

昔の私は何かにつけて「自分」と他の誰かを比べていました。

さらに言えばそこから「いや、それでも○○(ほかの知人や友人)よりはマシだろ」と考える自分もいて、これらの思考はセットになっていたんです。

まず自分を卑下し否定し、けどそんな「自分」よりもまだ「出来ない人間」が居ると考えることで、ダメな自分を正当化し安心しようとしていました。

これってアダルトチルドレンによくある思考形態であることを後に知る事になるのですが、カウンセリングの中でもこの思考を持っている方は結構います。

自分の悩みなんてあの人のそれに比べたらまだ軽い方、とか、あの人の悲惨な状況を思えば、まだ私の方がマシ、とか。

このような思考は主に子供の頃、兄弟姉妹とか親戚の従妹とか近所の友達と比べられていたことによる影響が大きいと考えられます。
つまりその環境は機能不全家庭であり、そこには毒親がいた、と考えられます。

けどこれって自分の悩みに対する解決にもなっていないし、比べられている相手に対しても失礼に当たる、とアダルトチルドレンを知りカウンセリングの中で少しづつ分かってきた私が居ました。

自分の悩みは出来ない自分を他の誰かと比べたところで、何も意味はないし何の解決にもならない。
育って来た環境も違うし、受けて来たしつけも違うし、交流してきた人間も違う。
元々が全く違う人間同士を同列として比べたところで、何の比較にもならないんです。

それからもこの思考自体は大きく変化はしていないんですけど、少しその見方を変えるようにしたんです。

その人の「出来るところ」に憧れる。
「あの人みたいになりたいなぁ…」と思うようにして、目標にしてみる。
その人と同じになれる訳でないのですが、けど自分が今「出来ていない」ことが出来ている人に憧れ、その人に少しでも近付こうとする姿勢は前向きで、自己成長にもつながります。

ここで大切なのは、自分にプレッシャーを掛けない事と、出来ていない自分を否定しないこと。
出来ていないことが多いからこそ「出来る人」に憧れるわけですけど、その人にだって「出来ないこと」は必ずある訳で。
もしかしたらそれは「自分」には出来るかも知れないし、もしそうであればその人の助けにもなれる。

こうしてお互いを「比較」するのではなく、お互いを思いやることが出来れば、自分も相手も大切に出来るようになれる、ここが現在の私が至った思考です。

他人と比較して自分を否定してしまいがちな方は是非、その考え方を変えて行くようになさって下さい。
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