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何故その答えに至るのか?

先日の記事の中で、道具論について少しお伝えしました。

「包丁(道具)自体に罪はなく、それを使う人間の使い方によっては美味しい料理を作り出す道具にもなり、人を傷付け死に至らしめるモノともなってしまう」

それを使う人間次第で便利なモノにもなったり、凶器にもなったりするという意味ですが、そこでこのニュースに接してこのタイトルとなりました↓

この女の子は何故、このような答えに至ってしまったんでしょうね?
報道ではこの女の子は「人間関係に悩みがあった。『警察なら相談に乗ってくれるのではないか』と思い、『脅迫メールを送れば、警察が動いてくれるのでは』と考えた」と話しているそうです。

これが本当にそういうことがあるのか、それともその場での言い訳としてこう言っているのか、定かではないのでそこは何とも言えません。
ですがカウンセラーとしてはこの言葉をそのままの意味として受け取るとして、それでは何で、こういう方法になってしまったのかが疑問なんです。

この子が書いたメール本文。
私がイメージする中学生とは程遠い、どうすればこのような言葉が出てくるのか分からない、どうしてこのような考えに至ったのか分からない…
そのまま受け取ったとしても、分からないことだらけです。

警察なら相談に乗ってくれるのでは、というところからは、彼女が抱える悩みは相当に深刻だったのでしょうか?
それ以前に家族や友人、教師などに相談は出来なかったのでしょうか?
他にもイマドキの子であればそれこそ、ネット上でそういう相談が出来る場所も探すことは出来たはずです。

ですが彼女が出した答えは相手を傷付ける文面を送ることで警察に注目してもらって、自分を救ってもらおうとしたという、あまりにも短絡的でしかも浅はかなモノでした。

違う意味で警察のお世話になることになった彼女は今、どのような想いで居るのでしょう?

この答えの出し方には、彼女の幼さを感じるところもあります。
少し考えればそんなメールを送ったら自分がどうなるか、中学生なら分かりそうなものです。
ましてや「メール」ですから、個人が特定されないわけが無いことも分かるはずです。
けどこの方法を取ったというところには、そこまで考えが至らない、相手が傷付くであろうことも想像出来ない、そうすることで自分がどうなるのかも想像出来ていない、幼稚な部分が透けて見えます。

同じようなことは最近の「闇バイト」にも感じているところで、これだけ闇バイトの問題において実行役は必ず逮捕され、使い捨てのコマであると報道されているにも関わらず、犯罪に手を染めてしまう人間がいる。

上記の女の子もそうですが、そこには楽観性バイアスが働いているかも知れませんし、それを危険なことと認識出来ない育ち方をしているのだとすれば、相当な問題がそこに隠れていると考えられます。

これだけの情報で彼女の家庭が機能不全だったかどうかは分かりませんが、このような暴力的な解決方法を簡単に出し実行してしまうその姿からは、どうもその可能性が高いのでは…と考えてしまいます。

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