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毒親が「毒親」と気付く時

最近改めて「僕のヒーローアカデミア」を見直しています。
以前にもこのアニメから感じたことについて書きましたが、やはりこの物語から学ぶことが多いなぁ、と感じています。

ヒーローとヴィラン、それぞれにそうなるべき理由があってそうなってしまった経緯がある。
今日はエンデヴァーの家族について感じたことを一つ。

「地獄の轟くん家」や「ダビダンス」といったタイトルでもそのエピソードが語られるわけですが、細かな内容は観て頂くとして、エンデヴァーこと「轟 炎司」はオールマイトに次ぐNo2ヒーローとして常にその座に居る事を歯痒く思い、オールマイトを超えるという夢を自分の子供に受け継ぐべく、自分とは真逆の個性を持つ女性と「個性婚」をして子供を作って行きます。

長男である「轟 燈矢」は父の能力を最も色濃く受け継ぐものの、その体質は母親に近く、その個性を発揮することは自らの身体を焼いてしまうことが分かり、エンデヴァーはその教育を止めて「普通に生きろ」と半ば切り捨てるような形にしてしまいます。
ですが燈矢はすでにNo1ヒーローになるのは自分だとの信念を持ってしまうことから、父親への不信感を持ってしまいます。

長女、次男が生まれた後、末っ子として生まれた「焦凍」は父親と母親の個性を受け継ぎ、エンデヴァーの希望通りの子供が生まれたことになり、エンデヴァーは焦凍にヒーロー教育を施し、他の子供たちと隔離するようになります。

一方で燈矢はそんな父親を恨み、弟である焦凍に嫉妬するようになります。
父親だけでなく母親からも「学校で友達を作りなさい、ヒーロー以外にも選択肢はたくさんある」と言われ、自分を見て欲しいという想いが制御し切れなくなり個性が暴発、山火事の中で亡くなった…と家族は思っていました。

ですが燈矢はオールフォーワンに瀕死のところを救われ、その傷付いたココロに付け込まれ「荼毘」というヴィランとしてエンデヴァーに復讐することだけを生きがいとするようになっていく…

少し端折りますが、荼毘が自らの生い立ちを世間に知らせ、エンデヴァーを始めとするヒーローたちへの不信を世間に知らしめた時、エンデヴァーは自分が燈矢にしてきたこと、親としてして来なかったことを振り返り「息子とは戦えない」と涙を見せます。
その時、家族が集結し「燈矢を見て来なかった、荼毘としてしまった責任は自分達にもある」と家族が結束していきます…

この家族関係は明らかに機能不全家庭であり、夫婦関係と親子関係の両方でかなり深い傷を残しています。

末っ子である焦凍も父親を「母親を傷付けた人間」として不信感を持ち続けましたが、雄英高校に入学し、デクを始めとするクラスメートたちとの触れ合いの中で「自分」という人間を改めて見つめ、自分はヒーローになるという目的の本来の意味を知っていくことで、父親の見方が少しづつ変わって行く様から、アダルトチルドレンとはその周囲との関係性の中で変化していくことは可能だという希望を見せてくれます。
(ただこれはあくまでもアニメなので、ご都合主義的なところは多分にありますが)

一方の長男である荼毘は父親への恨みだけを膨らませ続け、世の中の理不尽さ、ヒーローという仕事が家庭を崩壊させるという事実を世間に知らせることで父親へのダメージを与えようとする、この行為も理解出来るところがあり、悪いヴィランと切り捨てることが出来ない側面もあります。
(これはヴィラン連合メンバーそれぞれにも言えることです)

エンデヴァーはこれらの事実を知る事で自分がしてきたことの問題を深く感じ入り、妻に、子供たちに謝罪をします。
毒親が「毒親」であったことを自覚した瞬間です。
その夫、父親をココロから許せないまでも、自分達にもその責任の一端を感じていたことから家族が結束していく様はやはり考えさせられるモノがあります。

このようにストーリーが理想的な形で紡がれるのはやはりアニメだからであって、現実世界ではこのような形で家族が許し合えるような状況はなかなか難しいと思わざるを得ません。
ですが、毒親が「毒親」と気付けたら、そしてその親を許せないまでもひとまず受け止めることが出来たら、機能不全家庭の連鎖は断ち切れる。
そのようにも考えます。

だからといって今、毒親を「許せ」ということではありません。
恨みは恨みのままで持っていても良い。
けどそれだけでは自分が苦しむことにもなってしまうので、毒親ではなく「自分」と向き合ってもらえたら…
そんな風にも思っています。

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