くらもと

ぶんをかきます。ことばをつむぎます。せかいがみつめます。

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  • くらもとの書きもの

    すべておれが血反吐を吐きながら書いたものです。楽しいね!

最近の記事

人生レポ

 最近の流行りは風俗レポらしい。おれもnoteに風俗レポでも書いていいねを稼ごうと思った。が、風俗なんて行ったことがない。だから風俗レポなんか書けない。コンカフェも流行りらしい。コンカフェにも行ったことがない。どころかカフェに行ったことすらない。カフェは怖い。立川の本屋にいくたび、併設されたカフェに入ろうと思うのだけど、数分悩んで、汗が溢れて結局やめる。  ならば精スプDMを晒され、それをネタにnoteに書くしかない。しかし、おれはナイーブなのでスプリンクラーする勇気がない

    • Re:就活・ガクチカ的同人音声作品ベストテン

      はじめに おれはいつのまにか大学四年生になってしまった。就活も三月に解禁され、一ヶ月がたつのに、なんにもしてない。就活をしよう。意を決して就活サイトを覗いて見ると就活では「ガクチカ」なる「学生時代に力を入れたこと」のエピソードが必要らしい。  まずはガクチカになりそうなことを考えてみる。サークル、バイトはやっていない。Fラン大学の経済学部に入り、精を出して勉強したわけでもない。ケインズ経済学についてさえ、おれは説明することができない。ゼミは座っているだけで単位を貰った。GPA

      • ハイソ・あてこすり的好きな絵画ベストテン

        はじめに おれの渾身の同人音声記事「就活・ガクチカ的同人音声作品ベストテン」が公開停止になりました! 「なんでなの! おれは崇高な芸術の話を、表現の最前線たる同人音声の話をしただけなんだけど!」とぷりぷり怒りながら利用規約を確認すると……  おそらく4か5に該当している!  同人音声なんかはもろに性的な音声で、わいせつ的だ!「同人音声が高尚な芸術ぅ? 表現の最前線? ただの"ポルノ"だろうが!!!」の気分に……  ということで、規約に違反しないようなハイソな記事を心がけてい

        • くらもと・六月掌篇小説集

           5月の27日から一か月間、毎日一作という縛りを設けて掌篇小説を書く習慣づけをしていました。出来上がった掌編のリンクをここに掲載しておきます。長くても8ページなので、ぜひ読んでね。 5/27 ため息 失恋した男がため息ばかりつく話 5/28 岩だらけの谷の恋愛者 病気の男の子が恋する話 5/29 華麗なる転身 惚れた女が石になるという呪いを持った男の話 5/30 帰路 修学旅行の帰りに告白する女の子の話 5/31 電車内にて したたかな女性の籠絡をみつめる

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        • くらもとの書きもの
          19本

        記事

          わが故郷は文化の果てではない

           富士市というまちがある。おれの故郷である。人口二十四万、静岡県では静岡、浜松に次ぐ人口第三位の市であり、茶畑と製紙、しらすが主な産品で――という感じの、典型的な地方都市だ。名前の通り富士山がよく見える。東海道新幹線と富士山が一緒に映る、有名なあの景色は富士市のものである。最近では富士山を踏みつけるような写真(!)がインスタグラムなどで流行って、その写真をめぐってジャニーズジュニアなんかは炎上したりしているが、あれも富士市の風景だ。  と、ここまでWikipediaでも眺め

          わが故郷は文化の果てではない

          サウナ百景

          「なあ、整うって結局なんなんだ?」 「……言葉で説明するのは難しいな。まァ、サウナに入ればわかるよ」 「入りたくねえんだよ。あちいし。それに金玉が死ぬんだぞ」 「だがしかし、金玉を殺してでも整う必要があるとしたら?」 「どういう状態なんだ、ソレ――っておい、どこに行くんだ」 「ちょっと、金玉を殺しに」 「あなた……もう……およしになって。サウナなんて、サウナなんて金玉を殺すだけですわ」 「お前……しかしだね、サウナで金玉を殺さないと、整うことができないんだ。整えないなら、い

          サウナ百景

          贋作小説 バカがバカをバカにする社会

           最近はやりのあの哲学者の新作、チンカスだね。まるでなってない。読んですらねえけど、顔からしてカスだ。読む気もしねえ。年間センズリ人のレビューを読んだが、漢字が多い。読むうちに吐き気がして、クラクラして、ふらふらして、花になって、ニヒルに笑って読むのをやめたってワケ。漢字を使う奴はバカばっかりって相場が決まってる。だいたい、美しい日本語ってのは基本カタカナってもんなんだ。マンコ、チンコ、ウンコ。  マンコで思い出したが、日本で全然知られてないわりに最高の哲学を語る男ってのが

          贋作小説 バカがバカをバカにする社会

          贋作 トウキョウから転勤になると、チンズリができなくなります

           私の友人が死の直前に書いた有料級のnoteの原稿を、私はこの場で公開することにした。彼は、この原稿を書いている途中でトウキョウ病を発症した。いま、彼はトウキョウに収監されている。彼はもう二度と、そこから出ることができないだろう。 ――――――  おれは珍某銀行という、斜陽産業虚業のくせに偉そうに高給とって、クソほどブラックな銀行に就職しました。銀行員風に言うなら「入行しました(笑)」ダサすぎますね。なにが緑色の血が流れた戦闘民族でしょうか。ペテン師の集まりの間違いですよ

          贋作 トウキョウから転勤になると、チンズリができなくなります

          三月三十日のセックス・ラッシュ・タイム

          1  深夜のコンビニには流れ、つまりラッシュがある。おれはコンビニ店員だからわかる。一便の納品が終わり、高すぎる弁当の品出しも終えた三時頃になると、それまで閑散として、一時間に二人も来ない店内に客がどっとくる。これがラッシュだ。  おれのコンビニは大学の近くにある。つまり大学生ばかりいる。そういうやつらが深夜三時に来るのはどういうことか? 彼らはセックスをする。何回もするだろう。精子を出しまくる。そして、ゴムが切れる。疲れも貯まる。ヘトヘト。一旦外に出て風を浴びよう。コン

          三月三十日のセックス・ラッシュ・タイム

          日記 模範例

           瞼とちんちんをこすり朝を迎えると、朝5時である。朝を迎えたのだから。  起きたらもちろんおはようの意味をこめてツイート。「おちんちんのことをおちんぽというような美的センスの人間はアンリ・マティスでも見ておくべきだ」送信。完璧な教養。文化的である。喋る東京大学。  日本人なので当然朝は乾布摩擦。ちんぽをこする。オカズはオナサポ音声だ。トラックの途中で絶対にいく。ちんぽから聖書が出てくる。群衆はこれを見て恐ろしくなり、人間にこれほどの権威をゆだねられた神を賛美した。(マタイ9

          日記 模範例

          悪魔的一人称じてん

           わたし、あるいはぼく、最近一人称が安定せず困っている。一人称における個人的な辞典をつくり、どの人称がいいのかの吟味が必要と、わたくしは考えましたわよ。 ・私  無難。あまりにも無難なため、フラットで冷たい印象さえ抱いてしまう。ジェンダーレスなので使いやすいが、おかげで語り手の性別がわからないことがある。 ・わたくし  お嬢様を演出できる。が、ホントのお嬢様は当然ながら使わないため、逆説的にわたくしのような平民が使うこととなる。オホホと笑わなければならない。 ・僕

          悪魔的一人称じてん

          ツイートとよばれたいくつかのことば

          自序 ツイッターは消えてしまった。そして、もしかしたら、ぼくもいつか消えるのかもしれない。  いや、ぼくたちはもう消えつつある。いまも。そういうしずかな滅びもいいけれど、ぼくは残念ながら、花火をあげながら滅びたい。  だから、ツイッターに書いた一部の文を、残しておこうと思う。二千年後には評価されるかもしれない。今されるかもしれない。 のすたるじぁはじまり とりはなくのをやめて、ぼくはゆうぐれの空を見上げる 火星のようなさみしさのはげしい風は、ぼくたちをよこなぐりにして、

          ツイートとよばれたいくつかのことば

          いじめのはなしとむだばなし

           田舎の公立中学校というのは、往々にして変である。ブラジル人がひょうきんものとしてもてはやされることもあるし、オカマが重宝されることもある。残念ながら現代的差別はこの場で通用しない。  とかく多様な人種がいるものだ。オカマ、ブラジル人、東北出身、不良、オタク、馬鹿、お嬢様、アタマのネジが外れた子、陽キャ、イケメン、不登校、そしてぼくのようなひねくれ陰キャ。  成人式なんかは半分来ない。中学にいい思い出なんかないからだ。  ぼくも中学にいい思い出があったわけではないが、高

          いじめのはなしとむだばなし

          私的産文、産文的私

          あなとわたし  たの抜けた世界で、わたしはあなにハマってゆく  いつから、あなたは、いなくなったの?  わたしの問いかけは、虚しくおちてゆく。 ひさしぶり  ぼくは今日、といっても令和五年九月二六日に、何日かぶりに月をみたんだ  コンビニに行くあいだ、ずっと月とみつめあっていた  なぜか、泣きそうになったよ、久しぶり、少し欠けた、あなた。 におい  美術館にいったとき、懐かしいにおいを嗅いだんだ。あれはもう何年もあってない、古い、本当に古い記憶。クラスメートの女の

          私的産文、産文的私

          ジンセイ旅的ザレゴト

          「進路」というコトバ。年月を重ねると毎度意味が変わって、中学生のうちは高校進学、高校生のうちは大学進学、で、大学生になると就職という意味になるわりに、結局いうことは変わらずに、やけに近視眼的。そしてその時期を過ぎると一切語られなくなる。  みみっちいよ。進路って壮大なコトバで壮大なこと抜かすわりに、昼飯は松屋に行くか、サイゼに行くか……みたいな話をする。  ボクは本当の進路って「死」にしかないと思っている。結局僕たちが絶対に進む道は、それへの一本線じゃないか。そしてそこに

          ジンセイ旅的ザレゴト

          くらもとの創作物3.5

          はじめになぜか別れざるをえなかった悲しい記事です。前回はこれ  ともかく、続きです。 ある再会のシナリオ  会話形式ですが、内容がとてつもなくショートです。習作とさえ言えない試作ですね。こういう形式のちゃんとしたお話もいつか書きたいです。ともかくこれはぼんやり風景。 永遠の課題  私小説です。これを書いているときはギロチンのことばかり考えていました。なんでかは覚えていません。 明中無用問答  これは芥川龍之介『暗中問答』のパロディです。『暗中問答』『十本の針』は

          くらもとの創作物3.5