つらい花粉に!抗アレルギー薬について
今年のスギ花粉の飛散量がとてつもないというのは、毎年花粉症に悩まされている方ならお分かりかと思います。
本当につらいですよね・・・。
今回はよく耳にする抗アレルギー薬について簡単にですが説明していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
内服薬
花粉症の薬といえば飲み薬。
有名な薬の名前を挙げていきたいと思います。
アレグラ
嵐の大野君がCMを務めていた「アレグラ」。
医者に処方してもらう薬でしたが、現在ではドラッグストアでも購入できます。
アレグラの成分名はフェキソフェナジン塩酸塩。
薬局で購入している人は耳なじみがあるのではないでしょうか。
ドラッグストアで購入できるアレグラも、処方された医薬品も飲み方は同じです。
朝と夜の食後。
副作用の眠気はそれほど出ません。
そして錠剤での規格は30㎎と60㎎の2種類、粉薬は5%のものがあります。
実はこのフェキソフェナジン、生後6か月から使用が可能!
生後6か月~1歳11か月は0.6g/日、2歳~6歳11か月は1.2g/日を服用します。
7歳~11歳11か月は60㎎/日、12歳以上は120㎎/日を服用することになっています。
アレジオン
アレジオンもドラッグストアで購入可能の薬です。
アレグラと違うのは服用回数が1日1回で済むこと。
薬を飲むことをよく忘れてしまう人はアレグラよりはアレジオンのほうがいいかもしれませんね。
アレジオンの成分名はエピナスチン塩酸塩。
服用のタイミングは夕食後もしくは就寝前です。
なぜ夜だけなのか?
エピナスチンは副作用の眠気が起こりやすいのです。
もちろん、副作用が起こりにくい人もいます。
しかし、エピナスチンでの副作用による眠気の報告は多めです。
ですから、できるだけ服用方法は守りましょう。
規格に関しては10㎎と20㎎の錠剤しかありません。
粉薬も存在はしていましたが、訳あって販売中止となっています。
クラリチン
「花粉らくちん、クラリチン」というCMをご存じの方は知っているはず。
ここ数年でドラッグストアでも購入できるようになりました。
クラリチンの成分名はロラタジン塩酸塩。
こちらも副作用で眠気が出やすいので服用タイミングは1日1回夕食後。
さて、規格に関してですがこちらは粉薬が1%・錠剤が10㎎のものがあります。
クラリチンは3歳以上から服用が可能です。
粉薬の場合、3歳以上6歳11か月は0.5g/回、7歳以上からは1g/回の服用になります。
錠剤は7歳から服用可能で、成人量と同じ10㎎/回です。
アレロック
アレロックも有名な薬ですが、こちらは処方してもらわないと購入できない薬です。
アレロックの服用方法は1日2回、朝と夕の服用です。
成分名はオロパタジン塩酸塩。
規格は粉薬が0.5%、錠剤が2.5㎎と5㎎が存在します。
アレロックは2歳以上から服用可能です。
粉薬は2歳~6歳11か月は1g/日、7歳~14歳11か月は2g/日を服用します。
錠剤だと7~14歳11か月は5㎎/日、15歳以上は10㎎/日となります。
ザイザル
ザイザルも処方してもらわないと購入できない薬です。
成分名はレボセチリジン塩酸塩。
服用方法は年齢によって違います。
規格はシロップ0.05%、ドライシロップ0.5%、錠剤2.5㎎、5㎎があります。実はザイザル錠2.5㎎は販売中止になってしまい、現在ではジェネリック医薬品でしか存在しません。
また、ドライシロップもジェネリック医薬品のみの販売になっています。
ザイザルは生後6か月から服用可能です。
シロップ・ドライシロップは1歳未満は1日1回の服用となります。
シロップは2.5ml/回、ドライシロップは0.25ℊ/回です。
1歳~6歳11か月から服用回数が2回になります。
シロップは5ml/日、ドライシロップは0.5ℊ/日となります。
7歳~14歳11か月の場合だと、シロップ10ml/日、ドライシロップ1ℊ/日です。
錠剤に関しては7歳~14歳11か月は5㎎/日、15歳以上の成人は10㎎/日となり、1日2回の服用となります。
ビラノア
「ビラノアってなんだ?」
と思った人もいるかもしれません。
この薬は第2世代の抗ヒスタミン薬ですが、比較的最近発売されたものです。
ビラノアは成人のみの服用となります。
この薬は少し変わった服用方法となり、なんと空腹時で1日1回の服用と指示されます。
「なんで空腹時なの!?」
と思うでしょう。
個人的にはタイミングが難しくて服用したことはありません。
空腹時のほうが薬の吸収率がいいようです。
小青竜湯
漢方って効くのか?
と疑われがちですが、私も飲んでます。
むしろ飲まないと今年の花粉は乗り越えられません。
っていうくらい、相性がいい人には効きます。
ツムラもクラシエも展開している漢方です。
ツムラの場合は1日3回毎食前、クラシエに関しては1日2回朝夕食前もしくは1日3回毎食前のものがあり、服用しやすいほうを選択できます。
点眼薬
点眼薬も内服薬と同じ成分のものがあり、それらを使用することが多いです。
アレジオン点眼液
内服薬でも紹介したアレジオンですが、点眼薬も存在します。
アレジオンは最初に販売されたときは0.05%で1日4回の点眼回数でした。
そして最近、アレジオンLX0.1%が発売、1日2回の点眼回数で済むようになったのです。
点眼の回数が減らせるの、とても楽ですよね!
パタノール点眼液
パタノール点眼液は第一選択薬として選択されていましたが、最近はアレジオンにユーザーを奪われています(笑)。
しかし、効かないというわけではありません。
成分名はオロパタジン塩酸塩。
そう。
アレロックと同じなのです。
点眼回数は1日4回と多めですが、即効性もあるので即戦力のある薬といえるでしょう。
フルメトロン点眼液
「目の痒みがどうしてもよくならない!!」
という人にはやはりステロイドがいいでしょう。
ステロイドはよくないイメージを持たれがちです。
ですが、痒みがひどくなって肌が荒れたり目が腫れたりするよりは、しっかり点眼してかゆみを抑えたほうが体にとってはプラスです。
点眼の濃度も0.01%、0.05%、0.1%とあるので、自分に合ったものを処方してもらいましょう。
点眼回数は1日2~4回です。
まとめ
今回は有名どころの薬のみ紹介しました。
下記に効き目の強さが記載してある表をおいたので、参考にしてみてくださいね。