【お受験】「帝一の國」でモチベアップする5歳児【小学校受験】
およそお受験ママらしからぬジャンプ好きな母親のため、息子も淡くその影響を受けております。
「帝一の國」は、開成をもっとエグくしたような男子の中高一貫校が舞台の漫画で、登場人物達が生徒会長選を巡って熾烈な争いを繰り広げるというお話です。学校(というか生徒会の伝統)が課すくだらない制約条件下で最大限に工夫をするところに良い具合のギャグが詰まっています。皆、至って真剣なのですが、真剣だからこそ可笑しみが増すという、アレです。
2018年4月頃、地上波で放送された映画を息子と観たのですが、どこまで分かっているかは未知数ではあるものの、彼なりにだいぶツボにはまったようで、何度か繰り返し観ていました。
特に、主人公がライバルに負けじと難問の試験に挑み、採点結果の開示につれ悶絶するシーンがお気に入りで何度も観ていました。
主人公の帝一は菅田将暉くんで、その父親で通産省(今の経産省)官僚の役を演じる吉田鋼太郎さんの、原作における父親のキャラを凌駕するスパルタ感をもって再現される親子2人の掛け合いがたまりません。厳しい言葉でも愛情たっぷりに息子を叱咤激励するシーンです。
その愛溢れるスパルタな感じを、私たち親子も役になりきって真似ては笑っていました。
さて、それから3ヶ月ほど経った頃、スランプ気味だった息子が、朝起きてリビングに入るなり
「帝一の國、観たい」
と低めの声で言うので、久しぶりだなーと思いつつ、どうぞどうぞと見せました。
息子は、春に無邪気に観ていた時とは違い、テレビの前にちょんと正座して、真剣に見入っていました。
お教室のペーパーで花丸が9個しかもらえなかった(とはいえお教室で1番だったんだけど、そこに甘んじない、我が子とは思えぬ向上心)ことが悔しいと言って寝入り端にベッドで悶絶していた息子。
レストランのお子様ランチのオマケでもらった知恵の輪のようなオモチャが珍しく最後まで解けなかった(普段は驚くほど速くクリアするのに)自分はダメだと泣いて悔しがっていた息子。
私はというと、今思うとややトンチンカンな慰め方で、「悔しいと思う気持ちや、諦めずに食い下がってやり続けることは素晴らしいよ。」と言っておりました。
なんか、そうなんだけど、そうじゃない感。
…という前日譚を経て翌朝起き抜けの「帝一の國」なので、彼なりに奮起するために観たがったのかも、と思いました。
功罪あるのかもしれないけど、お受験を通して、何か一つハードルを、しかも結構ツラいやつを自力で越えるという経験が出来て良かったなぁ。と、パジャマを着替えもせずに画面に集中している息子を見て思いました。
その後、彼はペーパーのスピードと正確性を上げる工夫をしたり、行動観察対策の一環として「ジェントルマンポイント」という制度wを作ってみたりw自分で試行錯誤していました。
子供なりに色々考えてるんだなぁ、と思います。