11/10 『サマ』を読んだ
面白かった。
三四郎・相田によるエッセイ本。ただしそれに、本の発売前にネットで全文を公開し、読んだファンからツッコミを募集してそれも一緒に収録して刊行するという形態をとっている。海外ではよくやられている手法だなんて言っているが、嘘だと思う。
だがそのファンツッコミによって、単体ではとてもじゃないが本1冊分は聞いちゃいられない相田の「カッケー生き様」陳述に何か、こう……深みが生まれて面白かった。いや深みではないかな……むしろ浅み、かな……。
またそのツッコミというのも玉石混交というか、本文に対してこちらが抱く印象をうまいこと評してくれたものもあれば、理不尽に過ぎるものや、無理にしゃしゃり出てきてるようなもの、あとごく一部ながら相田のガチファンらしき礼賛コメントなど様々にあって、いい具合に実況感が出せていると思う。最後まで叩き付けることなく読み終えたあかつきには勘所も掴めていると思うので、あとがき部分に読者自身のツッコミを書きこんでみてもいいだろう。