あの人になにか言われている気がするのはなぜ? 正体が一瞬でわかるココロのしくみ
「COCOPOIROOM」では、学校では教えてもらえないメンタルケアについてお伝えします。
今回は、不快だなと感じたときでも、すぐさま“自分の心地いい感覚に戻れる方法”について。
いつどんなときも日使えるスキルなのでぜひ最後までお読みいただけるとうれしいです。
■ジャッジすると安心する?
では、本題です。
自分がなにか言われたわけではないのに、モヤっとするときってありますよね。
友だちやパートナが、「アイツが悪い!」などと“他の人のジャッジ”をしていたとき、あなたはどうしますか?
たとえば、
・「もう、なにやってんの?」とジャッジしている人に嫌な感情がする
・「うん、わかるわかる、そうだよねー」と、一緒にジャッジする
もしくは、
・逆にジャッジされている人に同情してしまう
・巻き込まれないようにする遠ざかる
・気にしない、無視する
でしょうか? それとも、
その現実を「自分の投影」として観察する
でしょうか?
この答えに良い悪いはありません。もちろん解決もしなくてOKです。
なにが言いたいかというと、ココロのしくみが現れているということ。誰か、なにかをジャッジしているとき、わたしたちは表面的に安心しているんです。
なぜでしょうか?
その根っこには「わたしは悪くない」「あの人まで酷くない」
という無意識の恐れが関係しているからてなんですね。
いわゆる自己防衛のひとつです。
でも本質的な深い安堵感や解放感はここにはありません。
相手のせいにしている限り、「自分のこと」として捉えきれていないからです。
なにごとも、「自分のこと」としてリアルに捉えたときにこそ、本当の安らぎを感じるものです。
リアリティを感じることは、一瞬、心地良くない感情に触れることもあるかもしれません。ですが、「ココロのしくみ」からて観察していくと、無意識の状態が理解できるので、自然に内側が整っていきます。
では、もう詳しくお伝えしますね。
■思考は本音じゃない、でも大切なヒント
わたしたちは、常に思考し続けています。
瞑想しているとき、「思考が出てきちゃうな」「止めようとしても難しいな」と感じた方も多いのではないでしょうか。
それほど、わたしたちは“思考しない時間”をとても嫌がります。
アレコレといつも何かを考えていたいのですね。
シンプルにいうと、思考とは結果のことです。
無意識の情報が顕在化したものを、「認識した結果」なんですね。
つまり。潜在意識の領域から浮かんだものをキャッチしているだけです。
思考の役割は「認知」=知ること。
なので、それが止まらないということは、ずっと同じことを考えているのではありません。
浮かんで来た思考を、再び「認知」してまた、違う思考が浮かんできているのですね。
浮かんでは、それをジャッジし、また浮かんでは・・・と繰り返しています。
「思考を止めようとしても難しい」そう感じたときは、浮かんで来たどのような思考に対して、《何もジャッジしないこと》で、やっと思考は騒がなくなってきます。
どんなものが浮かんだとしても「あぁそう思ったんだぁ」と気づくだけ。
それに対して、どうしようとか、なんでだろう?と扱わないことで自然と思考が落ち着いてきます。
まるで、川の流れを見ている感覚です。
ですが……… わたしたちが「自分の本音」に気づくためには、
一番、認識しやすい思考が重要なポイントとなります。
結果として出てきた思考ですが、《それが浮かんで来た理由》を見つけることで 自分の深い本音を理解することができるのです。
ココロのしくみが役に立つのは、こんな潜在意識からのメッセージに自分自身で気づいてゆけるからです。
■あの人がジャッジしている言葉はなんだろう?
ひとつ例を出しますね。
あるとき、A子さんが他の人の様子を見て、あれこれとジャッジしてこちらに話してきました。
この場合、つい A子さんの潜在している意識を分析したくなってしまうのですが、それにはほとんど意味はありません。
なぜなら、潜在意識はいつも一人称。
時間もなく、他者も存在しないので、自分の無意識しか扱えないのです。
なので、この様子を見ているときの、「わたし自身の無意識」を明らかにすることが大切です。
このときA子さんは「Bさんってよくわからないよね」 「本当は自信がないんじゃない?」 というようなことを言っていました。
この現実はそれを聞いている「わたし」の無意識が投影された世界です。
多くの場合、「なんでA子さんって、そんなこと言うのかなあ… 嫌な感じだなあ」 などとジャッジして終わりがちです。
それを、《自分のこと》として捉えてみると、今の自分にとって必要なヒントに気づくことができます。
先ほどの言葉を聞いて「わたし」はどんなことを感じたのか?
「分かりづらいって思われたくないな」「自信がないのを隠してるのがバレちゃうのかな」 と、小さく感じていることに気が付きました。
わたしたちは、本音では自分がどう思っているかなど、無自覚です。
なので、気づくことがなければ、いとも簡単にスルーしてまいます。
自分が抱いている“小さな感情”に向き合うことが面倒なので、つい、「なにもなかった」ことにしてしまうのですね。
これでは、まるで、自分が自分を置いてきぼりにしている状態。
そこで「ココロのしくみ」を活用します。
意識的に自分の気持ちに向き合うことで、自分とつながる状態を創りやすくなっていきます。
上のA子さんの言葉から「わたし」はどんなことを感じたのか?を、さらに深く観察していきます。
■言われている気がすることの正体
自分のことではないのに、モヤっとする。
A子さんが他の人のことを言っているだけなのに、なぜか、自分の中でザワザワした、ドキッとしたり。小さく反応してしまいます。
これは、無意識に「何かを言われている気がしているから」です。
では、なんと言われている気がするでしょうか?
わたしは、A子さんの存在を通して、
“上手く表現しろ、堂々とやれ、自分を隠すな”
と言われているような気がしました。
もちろん、実際にはA子さんはこのような言葉を 使っていません。
あくまで「わたし」がどのようなイメージを持ったのか、が重要なのです。
何かを言われている気がするとき。一見、これらのキーワードは嫌な感情になるものです。 そのため、“そうならないようにしよう”として、本来の自分とは遠ざかり、そこに苦しい感覚が生まれます。
でも。これらは潜在意識からの大切なメッセージと繋がっているのです。
■嫌な感覚を受け取りやすいものに変換する
「誰かに言われているような気がするキーワード」は、表面的に捉えている言葉です。つまり、思考=認知でしかありません。
つまり。本質でも、本音でもないのですね。
その内側にはどんなメッセージが隠れているのか?それを見つけていきます。
このココロの奥を見つける作業が、自分を置いてきぼりにしない大切な時間です。
自分にとってネガティブな感覚がするキーワードであっても、優しく自分に語りかけているかのようにこれらの言葉を変換して捉えてみましょう。
となります。(あくまで自分の感覚で)
これをまとめると「好きなやり方で調和すればいいよ 」 つまり、
「うまくいってるから大丈夫だよ!」 というニュアンスになりました。
すると自然に
“ああ、なんだか最近、停滞していたな。無理してたかも。 自分のやり方を信じていなかったなあ。みんなと共感したいんだなあ”
と気付くことができたのです。
これが、ココロのしくみを読みといたときの大切なメッセージ。
あのときのA子さんの言葉が、こんな温かい潜在意識からのメッセージだったなんて。ホント、いつもながら嬉しい驚きです。
本来の自分から遠ざかっているわたしに、潜在意識から届けてくれた 「うまくいってるよ」というメッセージに気付くことで、わたしは、わたしの本質的な感覚につながることができたのです。
こうしてココロのしくみは、いつだって、ベストな状態に整えようとしてくれているのですね。
人間はつい、誰かが他の人をジャッジしていることに対して「そうそう」と一緒に批判したり、 逆に言っている人のことを密かに嫌悪したりして、その問題の中に一緒に入り込んでしまいます。
通常のコミュニケーションではありがちなことですが、 そこに入り込んでいる自分に気付くことで、自分自身の無意識とアクセスし、本質的に求めている世界観に繋がることができます。
今、見たり感じたりしている目の前の景色を、自分の無意識が映し出された世界であるという大前提で捉えることが大切なんですね。
もしもあなたが、「なんでこんなこと言うのかなあ…」とモヤっとすることがあったら、今回のワークしてみてくださいね。
■あなたの本質的な願いはなに?
COCOPOIROOMでは、さまざまなワークを使うことで自分の無意識にアクセスする方法をお伝えしています。
これらは、自分の人生をよりよく生きるための強力なスキルです。
目的は無意識を解明することではありません。
わたしたちは、何かの現象を通して、本来の自己存在から遠ざかっていることに気づくことができます。
この感覚がなぜ大切なのか?というと、 社会の役割ではなく、本質的な自分が望んでいる人生観を創造することができるからです。
わたしたちの変わらない本質的な願いは、 のびのびと本来の自分を生きて、いろんなことを体験し、それを通じて感動することでしょう。
そのために、自分とつながる感覚を呼び覚ますことが大切なのです。
体験とはとても豊かなものです。
しかし、ネガティブな感情を伴う体験は実際とてもしんどいもの。
「ココロのしくみ」を活用することで、ネガティブな感情をわざわざ通らなくても、ベストな状態を最優先にできるのです。
心地悪さを感じてから喜びを味わうのではなく、初めから、喜びに包 まれている状態を当たり前にする生き方を選択してみませんか?