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パワフルになる感覚、満ちたりた至福感で生きてゆくこと
■あきらめることは悪いことですか?
こんにちは、心月です。
これまで2回に渡って「夢について」さまざまな視点をお伝えしました。
よかったらこちらの記事もご覧ください。
お読みいただいた方は、「このまま」か「あきらめるか」じっくり内観することで、ご自身の方向性がよりクリアに見えて来たかもしれませんね。
この「諦める(あきらめる)」とは、仏教用語で「諦観(ていかん)」と書き、「あきらかにみる」が元となっているそうです。
では、諦める(あきらめる)−「あきらかにみる」とは、一体何をあきらかにしているのでしょうか?
これは、「真理をあきらかにみる」という意味です。
つまり、ものごとの本質をあきらかにみること。
望まない状態になった時、自分がこんな結果を受けたのは、“一体どこに原因があったのか”と、いったん静観して明らかにする。
大抵の場合、「あれが悪いんだ。あんな風になっていなければ良かったのに」「もういいよ、あきらめよう」と自分以外のせいにしますが、仏教の諦観は、そうではありません。
“いったい自分のどこに原因があったのかあきらかにみる”、
ということなのです。
例えば映画の主役オーデションに落ちた人に、「あきらめなさい」と言ったら、その役は向いていないのだと受け入れて忘れなさい、ということを指すでしょう。
けれど、ここで言う「あきらめる」の道理からすれば、オーデションに落ちたことには必ず原因があります。あきらかにみるとは、“そのことから逃げずに明らかに見ましょう”ということです。
自己アピールが弱かったのかも知れませんし、緊張する性格が影響したかも知れません。実力がついていなかったこともあるでしょう。前日に不安で眠れなかったことが原因で、リラックスして個性を発揮できなかったかもしません。
こうして起こったことに素直な反省と向上心を持って「あきらめる」。
もしかしたらこれは耳が痛いお話かもしれません。ですが、願望を持ってひたすら努力すれば夢が叶うよ!と無責任に言い放つことはボクには出来ません。
まずは、自分自身に嘘をつかないこと。自分で選択する覚悟を持つということ。そして、「あきらめる」のは決して悪いことでも悲しいことでもない、とお伝えしたいのです。
■トランスジェンダーモデルとして本音の選択
そう。大切なのは、
あなたが人生を賭けて夢中になれることを中途半端に終わらせないことです。
その基準は、「なにをするのか?」ではなく
「どうしたいのか?」を
徹底的にしてきたかどうか、これに尽きます。
もしも今、追いかけている夢を手放すときだとしても、あなた自身が「すべてのことはやり尽くした!」と思えるところまでやり切ったのなら、自分を誇らしく思い、気持ちよくリリースすることができるでしょう。
その時のあなたは、迷いのない清々しい感覚に満ちているはずです。
夢をあきらめたことで新しく別の夢を持つ人もたくさんいます。
ボクはショーモデルに憧れたものの、夢破れてしまった痛い経験がありました。その後すぐにアーティストの作品モデルとして抜擢していただけたのは本当にありがたかったです。
トランスジェンダーモデルとして本気でがんばってきたことは決して無駄にはならないと自負しています。
夢を追いかけるプロセスで得たさまざまな努力、考えの違いや他者からの意見も含めて、すべてはボクの選択次第だと思っているからです。
あなたの夢もあなた次第です。
どんな経験でも次のステップに生かすことができます。
その情熱を持った自分自身にエールを贈りながら、なにかをあきらめたことで得たものを次のステップに活かして行けるとボクは信じています。
■やっぱり○○していたのかも?と気づくとき
以前、読者の方から質問をいただきました。
「夢を叶えた自分をイメージするのですが、いまいちピンときません」。
このような質問をされた時、ボクは必ずこう伝えています。
「もし、イメージしても感覚がわからなかったり、うまくできているのかどうか?考えてしまうのであれば、 それは自分が本当に叶えたいことではないですよ」
と。
このように言うと、人によっては、直球すぎる結論でついていけないこともあります。
もしかしたら、自己啓発で言うところの《モチベーションを上げる方法》とか、《ゴール設定をして速攻にタスクをこなす技》を教えてもらおうと期待されていたかもしれません。
実際、ボクがこう伝えすると、たいていの人はまず黙ってしまいます。
そして「ずっと長い間、これを叶えたいと思ってがんばってきたんです・・・」とおっしゃるものの、
やがて、「うーん、そうでしょうか・・?そうかなあ・・・うーん・・・」と悩まれます。
そして、遠くに視線をさまよわせ、モゴモゴしたあと、少し間をあけておっしゃるのです。
「ああ。そうかもしれません・・・やっぱり無理していたかも」と。
照れながら「違いました」と白状しているときのその方の笑顔はホッとゆるみ、軽やかに映ります。
たとえ途中で表情が曇っても、本当の自分と深く繋がったときの安らぎに包まれた“純粋なその人”が現れる。
ボクが提唱しているココロの世界で起こる、それは、それは美しい一瞬です。
■「叶う予定」の未来だけが存在する?
もうおわかりかと思います。
「夢が叶う」「叶わない」ではなく、そもそもボクたちの無意識下には「叶う予定」のいくつもの未来の情報があるのです。
そのような予定の未来は、イメージをするのが難しくありません。
すでに存在する情報がどんどん展開され、永遠に開きつづける扉のような感じです。
もしくは、真っ白なモニターに映像が浮かび上がり、カラフルに動き出すような印象かもしれません。
それをイメージする時の感覚もとまりませんし、臨場感も増してきます。 五感で捉えやすい情報もたくさんあり、温度や匂い、肌の感触など、まるで時空を超えてそれをたった今経験しているような気分になる、という感覚の鋭い人もいらっしゃいます。
それほど一体感が感じられるのが「叶う予定」の未来、本当に望んでいる自分のイメージの特徴です。
あなたにも経験はありませんか?
「ああだったらいいな」「こうしたいなあ・・・」ではなく
「うん、そうそう。こうするよね。次にこうなって、その次はこうね。」
という不思議な確信。
あるいは、「お。こういう風になっていくのか・・・」
「へえ、おもしろーい」という、リラックスした眼差し。
それらは「わざわざ叶える」がありません。
ただそのイメージや未来像に自分を同調させるだけで良く、いつもエネルギーが溢れています。
無意識の夢の領域でいう「叶う予定」とは、ある意味、“なんでもあり”なのですから、なにをどうしたいかと言う条件は問いません。
あなたがパワフルになるその感覚、満ちたりた至福感を味わうことが最大の目的なのですから。
このフィーリングは、あなたを前進させ、励まし
勇気づけ、希望を与えてくれます。
どんなときも、永遠に、です。
■混沌とした時代、◯◯をなくす行動
なぜボクがここまで強くお伝えするのでしょう?
この感覚を深く知っていると、あらゆる意思決定の場面でほとんど迷わなくなるからです。この混沌とした時代に、迷いが少ないとうのは本当に強いです。
ボクは、このページを手にして下さったあなたには、ぜひ、その状態をつかんで時代をしなやかに生き抜き、大きな歓びに出逢ってほしいと心から思っています。
このような見えない領域は、今はまだ捉えにくい人もいらっしゃるかもしれません。一方で、物理学者リサ・ランドール女史をはじめ、最新の科学でも次々と研究されていていることは有名ですよね。
参考本 「ワープする宇宙 5次元空間の謎を解く」リサ・ランドール著
それによると、3次元空間以外にも次元空間が存在することが判明され、目の前に存在する世界だけがボクたちのフィールドだと考える方が不自然なほど。
また、“イメージ出来ることはすべて叶えられる”という量子力学的な認知もますます発展するとボクは予想しています。
かつて、瞑想やヨガの効果が「胡散くさい」代名詞だったように、時代が変われば、あっという間にみんなの価値観も変わるものです。
いずれにしても、ボクたちが今まで常識だと考えていたことが、もはや時代遅れであるのは明らかですよね。
だからこそ、あなたとはどういう存在で、どんなことを歓びに感じ、そこから何を選択するのか?という本質を問われるのです。
■次のステージ、そのデザインとは
ここまで、お読みになっていかがでしたでしょうか?
あなたの中の不自然さを感じる夢はありましたか?
あなたを苦しめる幻想はなんですか?
それを手放せないのはなぜでしょうか?
何があなたを苦しめているのだろう?
あなたはどんなジェンダーロールを持っていますか?
未来への恐れや不安の感情は生きている限りなくすことはできません。
ですが、「今の自分はどうしたいか?」と自問しながら、ご自身の本当に大切なことへ集中してエネルギーを注ぐことができれば、誰しもその道を極めることができるとボクは考えています。
次のステージに行く時に必ずと言っていいほどこの時間と向き合う必要が出てきます。そうしないと新しいものが入ってこないのがこの世の法則。
それは、過去の思いこみかもしれませんし、人間関係や環境かもしれません。
けれど、自分を知ることが怖いと、そもそも感情をリリースすることすら怖くなってしまい、結局は夢を見ているだけのファンタジーの世界で生きている方が楽だと、いつしか安住してしまう。
さて、せっかくの連続バージョン最終回。
「ファンタジーの世界を生きるだけなんてイヤだ」と感じたのであれば、ぜひ、ご自身を知ることの怖さに向き合ってみてください。
その答えを導くためにあるのが、「COCOPOI CAFE」の存在です。
■果てのない追求の旅へ
ボクが考える人生のデザインとは、
授けられた才能をフル活用して、どれだけ深く人に幸せを届けられるか。
そのために自分の可能性を追求することです。
すでに夢を叶え、世界に届けるステージにいらっしゃる人でも、才能を磨くタイミングの人であっても、この本質に向けて追求していくことを見失わないようにしたいですよね。
才能や能力は、本質に向けて磨き込むことで本来の個性が輝きを放つもの。
あなたというエネルギーを、その本質を活かして、どのように人々の役に立て、それを通じてどんな人たちと出逢い、体験することになるのか・・・
とことん夢のプロセスを味わいつくしてほしいな、とボクは思っています。
それは、どこまでも尽きることのない深く長い旅になるでしょう。
何よりも、この追求の旅は美しく楽しいのです。
あなたの本質はどこにあるのか
それを、どう夢に向けて追求していくか
繰り返しになりますが、ありのままの夢というのは、常にあなたから離れることなく、いつでも側で寄りそってくれている存在なのだということをお忘れなく。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
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