LOL 初心者にいつOPGGを見せるか コーチング理論
LOLはとても操作が簡単なゲームではありますが、初心者が上達するまでに時間がかかります。なぜなら、LOLには160体以上のチャンピオンがおり、アイテムの種類もかなり多いからです。それに加えて多様なルーンがあるため、何もわからない初心者は無数の選択肢の中から自力でビルドを考えることは困難でしょう。
そこでよく使われるのがOPGGなどのLOLの統計サイトです。サイトに掲載されているよく使われていたり、勝率が高いビルドを真似することで、それなりに戦えるビルドを組むことができるのが魅力です。
そこでメンター的立場の人は、初心者に対してOPGG等の統計サイトを紹介し、初心者が早く立派なサモナーになれるように支援している様子をよく見かけます。
しかし、支援したにもかかわらず、初心者は伸び悩み、支援してもしなくても変わらないくらいの上達具合になっていることが多いでしょう。
では、初心者をどのように学習していくことが効率的なのでしょうか。一般的には系統的に網羅して教えていく学校的なマスタリーラーニングが効率的なように感じます。しかしながら、対人ゲームであるLOLのようなゲームは対戦相手よりも多くの知識が求められます。それを得るためにはモチベーティブ(やる気になっている状態)で自主的な思考が多く発生するような学習法こそが向いているのです。
今回はその学習法について説明します。
1 他責思考の初心者ができあがる仕組み
学習に対してモチベーティブになるためには、誰かと一緒にやること(協働性)、上手にできること(有能感)、自分で考えること(自主性)の3要素のどれかを満たしていることが必要であると言われています。この中でも自主性を持つことがもっともモチベーティブになれます。モチベーティブであれば、自動的に脳が思考し、より効率的な学びとなります。
初心者がLOLを始めたときは、友達と一緒にやりたい気持ち(協働性)やゲームが上手でありたい気持ち(有能感)をもっていることがほとんどだと思います。特に有能感を求めていることが多いので、正解を求めるようになります。正解を求めた人は「〇〇 最強ビルド」と検索したり、OPGGのような統計サイトを見たりします。検索して見つけた正解のビルドは非常に強いものと感じ、そのビルドを使って負けるのは、「味方が弱い」や「マクロが悪い」という結論に至っている初心者をよく見ます。
これでは、思考は相手を責めることばかりになり、モチベーティブな状態からかけ離れていきます。始めてすぐにOPGGを見るのは効果的とは言えないでしょう。
2 モチベーティブになるためには
(1)まずは1キャラに絞ろう
LOLは160種類以上のチャンピオンがいて、それぞれ4つのスキルを持っています。そのすべてを覚えることは非常に困難で、実は上級者ですら全部覚えていないことがあります。困難なことを最初からすべきではありません。なので最初に使うチャンピオンは1つにしてしまいましょう。1つのチャンピオンの4つのスキルを読み、プラクティスで触ってみることは困難ではないと思います。スキルを読んでそのチャンピオンの強みを見つけてみましょう。(例 APでダメージが増える・Eのスキルでダメージを与える・遠くからチクチクする 等)
(2)AI戦にいこう
LOLにはAI戦があります。AIは自身の操作をするチャンピオンの間合いギリギリなどでスキルを撃ってきますが、相手のチャンピオンのことはまったく考慮しません。なので、(1)で見つけたチャンピオンの強みを発揮するだけでAIを倒すことが容易にできます。AIが倒せない場合は見つけた強みが間違っているので、またスキル説明を読みましょう。AIを倒すことでチャンピオンの強みを試してみましょう。
(3)強みに合ったサモスペやアイテム、ルーンを見つけよう
チャンピオンの他にも覚えなければいけないことがあります。それはアイテムとルーンです。サモスペやアイテム、ルーンはチャンピオンに比べて、説明がとても簡単です。説明を読むと色々なことが書いてあります。(例 相手をスロウにする・相手のアーマーを減らす・通常攻撃を強化する 等)その中から、自分が選んだチャンピオンの強みが生かせそうなものをピックアップしてみましょう。
(4)対人で試してみよう
ここまでくれば、自分で考えた最強のチャンピオンとビルドが生まれます。次は対人で試してみましょう。ノーマルは相手のチャンピオン選択が見えないので様々なチャンピオンと戦えます。その相手にAIに対してと同じように自分の考えた最強のチャンピオンをぶつけてみましょう。大体は自分のチャンピオンの強みが生かせなくて負けます。相手のチャンピオンの名前を覚えておいて、その相手にピックアップしておいた自分のチャンピオンの強みが生かせそうなものがないか考えてみましょう。
(5)ビルドを改善しよう
ここで初めてOPGGを使います。OPGG等では、相手チャンピオンごとの勝率の高いアイテムを検索することができます。対戦後に見直したビルドとOPGG等のビルドを比較してみましょう。より自分の強みを相手に押し付けられそうなビルドが見つかると思います。
(6)チャンピオンプールを広げてみよう
使っているチャンピオンで強みを生かして勝てるようになってきたら、チャンピオンプールを増やしてみましょう。自分が使ってきたチャンピオンでは対処できない相手に強そうなチャンピオンを練習してみるとよいです。
3 まとめ
今回の学習法では、比較的説明の量が少ないサモスペやアイテム、ルーンを先に知ることで初心者自身で考えやすい環境を作ります。その後、OPGGと比較し改善を重ねることで結果がでるようになります。欲していた有能感を得ると同時に、自分でビルドを選ぶことの楽しさ(自主性)を知ることができます。結果、自主性を求めるようになり、モチベーティブで自主的な思考が発生する状態になります。
LOLは難しいゲームですが、楽しいゲームです。特に自分が考えたビルドがうまくいったときには、充実感を感じることができます。
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