捨てられる野菜・花を染料に!廃材に可能性を与える染め物プロジェクト(5期生:治田さん)
mocteco5期生、治田 桜佳(はるた おうか)さんに現在の取り組みや、取り組むプロジェクトについてお伺いしました!
①治田さんの現在取り組んでいることを教えてください!
高校生2年生の時に、2ヵ月半オーストラリアに留学したことがきっかけで、日本は普段からなんで物を捨てるのが当たり前になっているんだろうと、疑問を持つようになりました。
それから「無駄」とか「ゴミ」と思われるものの中にも価値があるんじゃないかと思うようになり、現在は、捨てられている花や、野菜の皮から色素を抽出して染物をつくっています。
例えばイオンモールや農家さんから野菜の皮をもらってきたり、地域のお花屋さんから廃棄品をもらってきたり、玉ねぎの皮、とうもろこしの皮、皮付きビートルートなど色々な素材から色を取り出しています。先日も、布に置いた花をぐるぐる巻きにして蒸すことで、花の色素を布に移すなど(大失敗しましが笑)、実際になにがどのような色に染めることが出来るのかを研究しています。
これからどのようなもの・方法が染色に向いているのかを調べ、実際に販売できるよう準備を進めています。
②普段はどんな学生生活を過ごしていますか?
moctecoに取り組む前は、大学生として普通に授業に出て自分の興味ある分野を学んでいました。北星学園大学の英文科に所属していて英語や言語の授業を受けつつ、専攻外で興味のある経営学の授業を学んでいました。
趣味でデザインやアートにも興味があって、ゼンタングルの模様を書いたり、ハロウィンの時は特殊メイクをしたり、両親とも事業を営んでいる中で生活していたこともあって、普通に働くというよりは、自分も何かするんだろうなと漠然と思っていました。
新型コロナウイルスが流行り始めた高校3年生頃から、高校が休校になったこともあり、家族の夜ごはんを毎晩作っていて、食材の茹で汁に綺麗に色がうつっているのを見たのがきっかけで、染色をやりはじめました。
③mocteco中にチャレンジしたいことを教えて下さい!
私は、”廃棄される野菜・花を染料として活用し、染色したものを販売する取り組み”を考えています。野菜は、規格外などの捨てられてしまうもの・皮や葉っぱなど普段から廃棄されているもの。
花は、花屋で下げられたもの、結婚式後の花や、何かイベントの中止で予定外に使われなくなったものなどです。それら頂いてきて、煮込んで染料として使います。廃棄されてしまうものをもう一度活用して販売する計画を立てています。
④moctecoには何を期待してエントリーしましたか?
事業を実際に立ち上がるまでの流れを体感したいと思ってエントリーしました。自分の夢として、漠然としたものですが”起業をしたい”と思っています。
しかし、ただそう思っていても何から始めれば良いのか、そして具体的に何をすれば良いのかがわからずにいました。moctecoを通じて起業に対して”わからないこと”を少しずつ無くし、mocteco期間中に、現在計画中の事業を実際にやってみて「自分自身で何かを立ち上げる」という感覚を掴みたいと思っています。
⑤将来的に取り組んでいきたいことは何でしょう?
計画中の事業を通して、”気軽に廃棄活用に貢献できる仕組み”を作りたいと思っています。世の中のさまざまなことが問題視され始めていますが、問題かもしれないと思いながらも、何もしていない、したいけどできていない、という人が多いように思います。
これからも様々な問題が生まれ続けていく中で、そのような問題を無視して生きていくことはできないと思っています。
通常であれば廃棄されてしまうものを染色をして活用し、それを販売することによって、「かわいいから」「気に入ったから」という理由で、知らずに廃棄問題に貢献できる仕組みを作りたいと思っています。
もちろん問題について知り、考えることも大事ですが、気づかないうちに問題に貢献ができるということも問題解決の一つの選択肢として良いと考えます。
最初は、ハンカチなどの気軽に手に取りやすい、そしてコロナ禍を通じて使用頻度が増えたものを販売し、ゆくゆくは糸を染めたり、布や服などの大きな素材にもアプローチしたいと考えています。
⑥最後にメッセージをお願いします!
現在、廃棄されてしまう野菜・花の提供者様を募集中です!また、どのような染色されたモノが欲しいかなどの案も募集中です!
今の案だと、ハンカチをメインに考えています。試作品次第で、靴下の販売も考えています。他に「これが欲しい!」「この材料で染めてみて欲しい!」などがあれば、お待ちしています!