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【おすすめの本】usagi 「地元最高!」の地元はそこそこ都会だと思います。

1. Twitterで人気のほのぼの裏社会マンガ

Twitterのタイムラインで読むようになった「地元最高!」。
作者のusagiさんは、田舎で暮らす女の子といえば、「ほのぼのした日常」を描くというマンガに反旗を翻し、もっと田舎って貧困もやばいこともあって、その中で外の世界を知らずに「地元最高!」って言っている女の子もいるんだと創作動機についてのインタビューでおっしゃっています。

「地元=田舎」な伝え方をしましたが、主人公のシャネルちゃんの主な収入源「どろぼう市」や夜になると公園に立ち並ぶあやしいテントなんかは、人口20万人以上はいないと成り立っていかないのではないかと、個人的には(勝手に)考えますので、私が想像するより、舞台となる地元は都会なのではと。都道府県の第2都市ぐらい?

とまあ、シャネルちゃんはちひろちゃんとおにぎり屋さんで強盗(タタキ)に遭ったり、損失の補填のために借金の取り立てに行ったり、イケナイ植物を育てたりと紅麗亜先輩の下で着実に「普通」を踏み出していきます。
その様子が、かわいらしい絵柄とちょっとユルいタッチで描かれるのが、ギャップとおもしろさです。

2.好きな1コマ紹介

彩図社 usagi著 「地元最高!」1巻より

1巻の、この1コマ。
「地元最高!」を一言で表すような象徴的セリフです。
これ、usagiさんが実際耳にした言葉らしく、凄味があります。こんな言葉を紡げる「路上の詩人」。いるんだな。

3. 「地元最高!」は、現在3巻まで発行

Twitterで絶賛作品更新中ですが、紙書籍・デジタル書籍のほうで3巻まで発売中。リクルーターやタタキといった言葉はこの本で知りましたが、程なく世間を騒がせた連続強盗事件でテレビでも耳にするようになりました。
ちょっと、フィクションっぽさもあって楽しく読んでいた「地元最高!」ですが、一気にリアリティが増して、現実が追い越しそうな感じですが、作品世界では紅麗亞先輩の「悪い奴の金は取っていい」精神で、わちゃわちゃと楽しませていただきたいです。


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