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「美女と廃墟」プロローグ

なぜこのタイトルなのか、3年ほど前に、急に降ってきました。
廃墟と聞いて、皆さんはどんなイメージだろう。
日本だと、大抵の人は、怖い印象をもっているイメージですが、海外では少し見解が違うようです。

わたしが興味を持ちはじめたのはいつだろう。


振り返ると、幼い頃、九州の田舎で育ち、家の近くに防空壕や廃墟のようなものが、当たり前に存在していました。
もっとも私の実家自体、廃屋のようでしたから・・・

どこか懐かしさもあり、立ち寄るだけで、なんとも言えない感情が沸き起こる。それは、ゾクゾクする怖さよりも、五感に響き、魂が震える。


普段は、女性のポートレートを、メインに活動してますが、最近のわたしに映るものは、どれも似ている景色で、サブカルのわたしとしては、なんとも感情が動かない。

美しい景色は、美しくて素晴らしい。
そちらで表現した方が、万人受けするであろう。
でも、昔から人と被るのは嫌で、属せず群れず
ひとりを好むわたしにとっては、つまらない。

そんな時に、廃墟という熟成された景観は、
わたしを、ぐいぐい引き込んでいくのでした。

この世の人間の欲望や、エゴで置き去りにされた無法な人工物。いろんな想像を超えた世界、閉じ込めてしまった記憶が「隂」とするならば、今を生き抜く女神のような女性を「陽」として、その廃墟に、女性の母性のようなものが合わさると、どうなるのか、なんだか導かれている氣がするのです。

写真は人生の記録
私たちが生きた証を記すもの。

初めて作品として、表現したいと思うようになりました。

こんなことを語りながらも、
幼いときは、意識なく廃墟に触れていましたが・・・
今は、廃墟に行っていません。
全国の廃墟を調べながら
自分にフィットする場所を求めて、
飛び回りたいです。

いろんな壁もあリますが、
たくさんの可能性を感じています。


新海誠監督の「すずめの戸締り」にも
廃墟が舞台になっており、氣づかれてしまった感覚になりました。
さて、準備をして進めよう。


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