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ジョギングしていてマリオになった

毎週土曜日は朝一番で近所の公園にジョギングに行くことにしている。この1年くらいで定着したルーティンだ。

もともとウォーキングが好きで、子育てと仕事の合間にチャンスがあるときにはよく歩いていた。湖のまわりをぐるっと1周すると3キロ弱。歩くと35分かかる。はじめは1周歩いただけで程よく疲れて満足していた。はじめて走ったときは、200メートルくらいで息切れがして歩いた。そこから徐々に距離を伸ばして、今ではゆっくり2周ジョギングできるまでになった。

この公園は湖の周りに散歩道があって、木々に囲まれていて本当に自然を満喫できる。湖にはシロサギの姿が見られ、カメが日向ぼっこしていたり、散歩道ではリス、カーディナルやブルージェイといった色鮮やかな鳥たちも見ることが出来る。多くの人がウォーキングやジョギング、犬の散歩に来る。

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とにかく自然豊かな環境なので、自分もここへ来るとふっと力が抜ける気がするのだ。ここへ来て過ごす時間が毎週楽しみになっている。ジョギングしながら、自然のいろいろな姿に心がほぐれる。

地面を歩いているダンゴムシ、ヒラヒラと目の前に飛んできたオレンジ色の蝶々、振り返ったらすくっと小川に佇んでいたシロサギ、木の実を食べているリス。そういったものが目に入るたびに自然と笑顔になる。名前も知らない、話したこともないけれど、「おはよう」と笑顔で挨拶をしてくれる人もいる。

ジョギングしているうちに、こういった自分に笑顔をもたらしてくれるものが散歩道にちりばめられていて、自分は走りながらこういった小さな宝を集めているような気持ちになってきた。なんかマリオがゲームの中でコインを集めながら走ってるみたい。あのコイン採るときの音が聞こえてきた。

((´∀`))

自分がコインを集めながら走ってるマリオだと考えたら、なんかいつになく楽しくなった。コインいっぱいあるなあ、嬉しい。

よく人生をマラソンに例える話があるけど、ジョギングがコインという宝物を集めながら走るゲームだとしたら、人生も同じかも。コインは割と身の回りにいっぱい用意されている。私たちは毎日コインを探しながら生きている。だけど、コインに出会ってもコインと認識できない人もいるし、そもそも早くゴールにたどり着くことしか頭になくて、コインなど目に入ってない人も多いかも。それに気付ける人って本当にお得。

私は毎日いっぱいコイン集めて生きていこう。

そんなことを考えながら、めちゃめちゃ嬉しい気分で走っていた矢先、犬のフンを発見。

あ、ゲームでも避けなきゃいけないものもいっぱい出てくるもんね。

と思ったら、アスファルトの散歩道には暑さで地面から這い出てきてしまった青虫やら毛虫やらが、なんだかいっぱい歩いているのも目に入ってきた。

うぎゃああああ!

心のなかで叫びつつ、周りの人にはちょっと不自然な走り方だと思われているだろうと自覚しつつ、絶対に踏まないように必死で青虫・毛虫ゾーンをクリアしたのでした。


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