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14才のなくし物問題

思春期、だいぶ収まり傾向の頃ごろ、
息子14歳。

冬休み、
コテージに一週間滞在中も、
些細なことにキレて、
大声を出しながら、
自分の頭を殴る、
という、
どうにも怖いリアクション。
おねえちゃんの何気ない発言に。
初めてではないけれど、とにかく、コワイ。
冬休み中は、おおむね機嫌良さそうだったのだけれど、
急にくる、この、衝動的な狂気。

収まるのを待って、少し話しをした。
ら、だいぶ長い話し合いとなった。
話しができるようになっただけでも進歩。
ちょっと前までは全然ダメだった。
放っておくしかなかった。
私も、冬休み中で時間に余裕があったのもあり、
ゆっくり最後までつきあった。

話したことによってか、
このあとは、
だいぶ落ち着いたように見受けられる。
キレる回数は減り、キレ方も短く、
笑顔も多く見られるようになってきた。
終焉が近いかもしれない。

ただ、思春期とは関係なく、
彼の問題行動の一つが、
なくしもの。

この1年で、いくつの、
スイミングゴーグルと傘を紛失してきたことか。
年末には防寒ジャケットもなくなった
(日本と違い、落とし物の発見はほとんど期待できないという事情もあるが)。

何個目かの折りたたみ傘をなくしたまま迎えた、
冬休み明けの月曜日は悪天候。
さすがに傘なしというわけにもいかないと、
夫が傘を貸した。
無いのは困るからと、
なくさないでくれと重々念押ししていた。
けれど、雨とともに風も強まり、
これは傘はさせないかもしれないと、
結局夫のレインジャケットを着ていくことになった。

その日の夜、
夫が「傘を返してくれ」と言うと、
「バッグが2階だから後で」となる。

翌日、夕方、再び傘を催促すると、
ない。
こんなショッキングなことがあるのか。
これは、異常事態ということで、検証が行われた。
どこで紛失したのか。

彼の記憶。
学校からの帰りの電車内、
友人と座っていて、
彼のいつもと違うジャケットの話になって、
その後、バッグを開けて彼が持っている小さなパンダのぬいぐるみを取り出した時には、
そこに傘があるのを確認した。
その日、悪天候の朝から、午後には天気は回復しており、
傘は必要ではなく、
彼の記憶が正しければ、
そのままあるはずの傘が、
なぜかない。

翌日、
朝、弁当と水筒を取り出し、
その日の弁当をカバンに入れているのだけれど、
その時にはあったのか?というと、
はっきり記憶がない。

念の為、家中をチェックしたけれど、見当たらず。

とすれば、
電車でカバンの中にあったという記憶が間違っている
ーこれには自信がある模様。
学校で盗まれた
ーロッカーに入れたり等身体から離れる時間はないから可能性は低い。
電車でぬいぐるみを出した時に一緒に出して置いてきた。
翌朝弁当などを出し入れしているときに気がつかなかったということは、
すでになかったのではないか。
等々、可能性と検証を重ねたけれど、
わからない。
ミステリーのままとなった。
とにかく、
ないものはないのだから、
どこかで無意識に取り出してしまっているということなのだろうか。

こうなってくると、
防ぎようがない。
彼も、今回の件にはさすがにショックのようだけれど、
あまり直ることは期待できない気がする。

これからも買い続けるしかないのだろうか。

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