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子育て卒業を機に、大学の通信教育部で再び心理学を学び直しました。 〜心理学をもっと身近…

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子育て卒業を機に、大学の通信教育部で再び心理学を学び直しました。 〜心理学をもっと身近に〜 そんな視点から、日常と心理学に関連したことを色々書いていきたいと思います。 仲良くしていただけると嬉しいです☺️

記事一覧

命綱の先にあるもの

先日閉幕したパリ・パラリンピック。 視覚障害T12種目(重度弱視の選手によるブラインドマラソン)でスペイン代表エレナ・コンゴスト選手が、転倒しそうになった男性ガイ…

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7時間前
57

言葉が躍動して 文章が踊る

春〜夏に開催された 藤原華さん主催noteコンテスト 「なぜ、私は書くのか」に応募していました。 noteを始めて1ヵ月、私自身が「なぜ書きたくなったのか?」について考え…

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3日前
177

肌か 髪か

数年前のドラマで、寝る間もなく昼夜問わず取材に奔走するジャーナリストを演じた女優さんに対して、 という視聴者の声が寄せられたそうです。 確かに、肌はその人のライ…

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7日前
150

情報の海を泳ぐ

今、私たちは溢れる情報の海の中にいます。 能動的に動かなくても受動的な状態で膨大な情報が入ってくる時代。 距離や時間という物理的な制約から解放されている点では自…

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9日前
159

失敗に マーフィーの法則を添えて

なんてユニークな法則と例え!! 初めて知ったとき そう感じました。 確かに言われてみれば思い当たることが‥。 最近あった 私のマーフィーの法則。 そういうことはよ…

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11日前
137

他者貢献 とは

前回の記事『課題の分離とは』に続いて、今回は【他者貢献】について書いてみます。 「信用」と「信頼」という言葉がある。 2つは似ているようで異なる。 「信用」は何…

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2週間前
162

課題の分離 とは

【課題の分離】 心理を学んだ方なら必ず触れるアドラーの言葉。 もう1つ 出てくるのが【他者貢献】。 2つの言葉について、いつか記事を書きたいと思っていましたがなか…

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2週間前
148

不都合との向き合い方

友人との会話から生まれた疑問。 でも、どうしたって 世の中には不都合なことの方が多い。 自分にとって都合の良いことは、誰かにとっては都合の悪いことかもしれない。 …

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2週間前
157

宴のあと

「宴のあと」 夏の終わりにいつも思い浮かぶ言葉です。 思春期に読んだ音楽雑誌の中のミュージシャンの言葉を思い出します。 単純に「夏疲れ」ということもあります。 …

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3週間前
136

記事の感想を書いていただきました

この度、にいに@note応援&スピンオフ さんが、私の記事『小さな大人だった私へ』の素敵な感想を書いてくださいました。 にいにさんの深い洞察力と分析で記事を読み込んで…

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3週間前
150

香りの記憶

皆さんは普段、″香り″ についてどれくらい意識していますか? 香りには、時間や場所、人物などを瞬時に呼び覚ます不思議な効果があると感じます。          …

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3週間前
155

目論見は泡の如し

私が生まれ育った駅のすぐ側に大きなビール工場が聳え立っていた。 毎日のように見ていた 太陽の下に波の絵の赤いロゴ。今でも目に焼き付いている。 ビール好きの父は瓶の…

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1か月前
167

夏に見えた 幻日

貴女が逝った知らせを聞いたのは ちょうど1年前 陽炎から思わず視線を逸らした空に 舞い上がる天女のような雲を見た とてもしなやかな人だった 強さと儚さを持ち合わせた…

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1か月前
166

クオリティ・オブ・ライフを手に入れる

発達心理学と聞くと、胎児期・乳児期〜成人期に 向かい成長する心理ととらえがちですが、 実際には、成人期、老年期という単純に上に伸びていくとはいえない時期を含め、 …

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1か月前
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紙の絵本の大切さ

″愛着 ″の安定性が 子どもの感情や 適切な理解といった心の発達に大きく関わっています。 生後6ヵ月頃の乳児期に「人見知り」が見られるようになりますが、これは養育者…

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1か月前
227

繊月の街

子どもの頃、 「いつか東京に住むかもしれない」  と思っていたことを最近ふと思い出した。 noteで記事を書くようになってからのことだ。          ⚪︎ ⚪…

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1か月前
282
命綱の先にあるもの

命綱の先にあるもの

先日閉幕したパリ・パラリンピック。

視覚障害T12種目(重度弱視の選手によるブラインドマラソン)でスペイン代表エレナ・コンゴスト選手が、転倒しそうになった男性ガイドランナーに手を添えようとして、テザー(ランナーとガイドを繋ぐロープ)を一瞬手放した。

3位入賞目前、ゴール手前2メートルでの出来事だった。

パラリンピックのルール上、一瞬でもテザーを手放すことは規約違反とされ、コンゴスト選手は失格

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言葉が躍動して 文章が踊る

言葉が躍動して 文章が踊る

春〜夏に開催された
藤原華さん主催noteコンテスト
「なぜ、私は書くのか」に応募していました。

noteを始めて1ヵ月、私自身が「なぜ書きたくなったのか?」について考えていた時期に重なったピッタリなテーマでした。

下書きを書き終えたころ、お手本として発表された記事がこちら。

読んだ途端、撃沈しました‥。

藤原華さんの文章って、躍動してるんです。
2次元から飛び出して、耳元、喉元通り越して

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肌か 髪か

肌か 髪か

数年前のドラマで、寝る間もなく昼夜問わず取材に奔走するジャーナリストを演じた女優さんに対して、

という視聴者の声が寄せられたそうです。

確かに、肌はその人のライフスタイルを映し出します。
職業、経済、食生活、嗜好、そして、たぶんこの人はこんな人だろうという人格まで‥。

とある有名ヘアメイクの方のお話。

私たちが鏡を見るとき、だいたい真っ正面から自分を見ます。

でも第三者とは、いきなり真っ

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情報の海を泳ぐ

情報の海を泳ぐ

今、私たちは溢れる情報の海の中にいます。

能動的に動かなくても受動的な状態で膨大な情報が入ってくる時代。

距離や時間という物理的な制約から解放されている点では自由かもしれません。

一方で、24時間 ″外″ と繋がっているということは、個の空間・時間が意図しないと確保できず、便利すぎる状況は自由であるようで、実は不自由であるとさえ感じます。

また、私たちが得る情報は、ユーザーによってパーソナ

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失敗に マーフィーの法則を添えて

失敗に マーフィーの法則を添えて

なんてユニークな法則と例え!!

初めて知ったとき そう感じました。

確かに言われてみれば思い当たることが‥。

最近あった 私のマーフィーの法則。

そういうことはよくあるものだと腑に落とす。
そう、可能性のあることは起こるものだと。

滑稽で愉快。

失敗も マーフィーの法則に当てはめれば、なんだかちょっと軽やかになります。

失敗も肥やしにできるぐらいの心持ちでいれば、人生はまたさらに何倍

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他者貢献 とは

他者貢献 とは

前回の記事『課題の分離とは』に続いて、今回は【他者貢献】について書いてみます。

「信用」と「信頼」という言葉がある。
2つは似ているようで異なる。

「信用」は何かしらの担保に対してのもの。

「信頼」は一切の条件を付けないもの。

つまり、無条件に他者を信じること。
自分の希望通りに動かない相手を丸ごと信じる。

「無条件に信頼して、裏切られたらどうしよう。」

 このような感情が生まれがちだ

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課題の分離 とは

課題の分離 とは

【課題の分離】

心理を学んだ方なら必ず触れるアドラーの言葉。

もう1つ 出てくるのが【他者貢献】。

2つの言葉について、いつか記事を書きたいと思っていましたがなかなか考えがまとまらず‥。

私自身、これらの言葉を自分の中に落とし込むのにずいぶん時間がかかりました。

今回の記事ではまず、

【課題の分離】について書いてみたいと思います。

「課題の分離」とは、他者の課題(その人が抱えている問

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不都合との向き合い方

不都合との向き合い方

友人との会話から生まれた疑問。

でも、どうしたって 世の中には不都合なことの方が多い。

自分にとって都合の良いことは、誰かにとっては都合の悪いことかもしれない。

自分の 誠 は 誰かの 嘘 かもしれない。

自分にとっての愉悦が、
誰かの懊悩だったりもする。

不都合とどう向き合うか。

その答えは、

そこから目を逸らしても、不都合はまた形を変えてやってくる。

不都合があって 都合の良

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宴のあと

宴のあと

「宴のあと」

夏の終わりにいつも思い浮かぶ言葉です。

思春期に読んだ音楽雑誌の中のミュージシャンの言葉を思い出します。

単純に「夏疲れ」ということもあります。
今年の場合は「暑さ対策疲れ」の方がしっくりくるかもしれません。

こんなに災害を意識した夏はなかったような気もします。

オリンピックイヤーでもありましたね。

夏祭り後の広場にぽつんといるような、どこかに何かを忘れてきたようなぼんや

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記事の感想を書いていただきました

記事の感想を書いていただきました

この度、にいに@note応援&スピンオフ さんが、私の記事『小さな大人だった私へ』の素敵な感想を書いてくださいました。

にいにさんの深い洞察力と分析で記事を読み込んでくださり、いただいた言葉から私も改めて気付きになったことがたくさんありました。

にいにさんはたくさんの方の記事の感想を書いていらっしゃいます。
noterの方々への応援の意味を込めて感想を書いてくださることはどれだけ書く側の励みに

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香りの記憶

香りの記憶

皆さんは普段、″香り″ についてどれくらい意識していますか?

香りには、時間や場所、人物などを瞬時に呼び覚ます不思議な効果があると感じます。

         ⁑ ⁑ ⁑

         ⁑ ⁑ ⁑

私は香水を使いますが、一定期間使っていると、ふと違う香りに変えたくなる時期がやってきます。
体や気持ちの変化が、その時しっくりくる香りを求めている気がします。

気分を切り替えるスイッチの1

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目論見は泡の如し

目論見は泡の如し

私が生まれ育った駅のすぐ側に大きなビール工場が聳え立っていた。
毎日のように見ていた 太陽の下に波の絵の赤いロゴ。今でも目に焼き付いている。

ビール好きの父は瓶のビールをケースで配達してもらっていた。
ちょうど私が「1ダース」という単位を算数で習ったころのこと。

週に1度、ガッチャンガッチャンと音を立てて、独特の四角い前掛けを付けた酒屋のおっちゃんが届けに来てくれる。
瓶が12本も入ったケース

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夏に見えた 幻日

夏に見えた 幻日

貴女が逝った知らせを聞いたのは
ちょうど1年前

陽炎から思わず視線を逸らした空に
舞い上がる天女のような雲を見た

とてもしなやかな人だった
強さと儚さを持ち合わせた人だった
心の奥に触れることができる人だった

今日 あの雲をさがして見上げた空に見えた幻日
夏に見えるのは珍しいのだそう

今年の貴女は 一瞬の煌めき

来年の夏空に どんな貴女を想うだろう

クオリティ・オブ・ライフを手に入れる

クオリティ・オブ・ライフを手に入れる

発達心理学と聞くと、胎児期・乳児期〜成人期に
向かい成長する心理ととらえがちですが、

実際には、成人期、老年期という単純に上に伸びていくとはいえない時期を含め、
人は「生涯発達」するという見方がされています。

人は当然ながら、高齢になるにつれ生物学的な
衰えが顕著になります。

しかし、その一方で、

 これらには
   加齢による 大きな衰えがみられない
              とされて

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紙の絵本の大切さ

紙の絵本の大切さ

″愛着 ″の安定性が 子どもの感情や 適切な理解といった心の発達に大きく関わっています。

生後6ヵ月頃の乳児期に「人見知り」が見られるようになりますが、これは養育者を愛着対象として認識しているということ。

との研究結果があります。

このことからも、早い段階から子どもを″心をもった存在″とみなし、心的状態に関する言葉を発話の中に多く使用することが大切だと考えられます。

また、心的表現だけでな

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繊月の街

繊月の街

子どもの頃、

「いつか東京に住むかもしれない」

 と思っていたことを最近ふと思い出した。

noteで記事を書くようになってからのことだ。

         ⚪︎ ⚪︎ ⚪︎

就職で上阪し、結婚を機に上京した。
気付けば四半世紀以上をこちらで暮らしている。

上京後、最初に住んだのは会社の寮。
トレンディードラマのオシャレなマンションとはほど遠い、昭和感溢れる古い建物の一室に、新生活の夢は

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