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曽野綾子 ・移りゆくもの

人は、
その生涯において、
住む場所も仕事も代わって
仕方がないものなのである。

『流行としての世紀末』

何事も
移り変わっていくということを
受け止めて
そして
受け入れるのであれば
それは
それほど深刻なものとはならない。

住む場所も
仕事も
友達や
家族との関係も
変わっていくのは仕方がない。

それらは
本来
移り変わるものだと
受け入れると
その移り変わりは
自然なことだと
思えるようになる。

考え方の方向性の
わずかな違いは
やがて
大きな違いとなっていく。

その違いを違いとして受け入れる。

そのように
すべては移りゆくものなのだ。

それらを受け入れることができると
安らぎを得ることができる。

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