曽野綾子・人に会う

人びとの中にいれば、
本当に
人に会っていることになるのだろうか。

『人びとの中の私』

社会性を育てるために
多くの人と触れ合うことができる
交流できる機会を持つことが
必要だと言われた。

しかし
多くの人のいる中にいることが
本当に
人に会っていることになるのだろうか。

多くの人の中にいる時にこそ
一人を感じるのではないか。

時空を超えて
多くの人と触れ合うということは
本を読むことだと思う。

いつでも
どこででも
様々な人の考えに
触れることができるからだ。

だから
本が好きなのだ。