曽野綾子・「おかしさ」と「おろかしさ」と「けなげさ」
体の衰えを感じる頃から
つまり
あとどれくらい生きられるだろうかと
死を意識するようになってくる頃から
それまで生きてきた中で
どうしてあんなに頑張ってきたのだろうか。
どうしてあんな風に世の中に流されてしまったのだろうか。
どうしてそんなことを悩んでいたのだろうか。
何に苦しんでいたのだろうか。
どうなりたいと感じてきたのだろうか。
などと
考えてくるようになる。
一生懸命なことはほんとうに素晴らしいこと。
それが自分自身の中だけから湧き上がってきたのであれば。