2024年8月26日(月):もちもち妖怪の焼肉チャレンジ
今日は仕事帰りに、突然の衝動に駆られて焼肉セットを買ってしまいました。人間の食べ物を食べると透明になってしまう私にとっては、まさに火遊びです。でも、香ばしい匂いに誘われ、ついつい…。
衝動買いの瞬間
会社を出て、いつもの道を歩いていると、近所のスーパーから漂う焼肉の香りに足が止まりました。ふと店内を覗くと、特売の2人前焼肉セットが目に飛び込んできます。理性が「ダメだ!」と叫ぶ一方で、体が勝手に動き出し…気がつけばレジに並んでいました。
店員さんに「今日はパーティーですか?」と聞かれ、「あ、いえ…1人で…」と答えるのは少し恥ずかしかったです。でも、ちょっとした冒険心と後ろめたさが入り混じった気分は、悪くありません。
葛藤
焼肉セットを抱えて歩く帰り道。周りの人々の視線が気になります。「もしかして、私の体がもちもちしているのがバレてる?」なんて考えてしまいます。いや、きっと焼肉セットを1人で買った人を見て驚いているだけですよね。
家に着くまでの間、頭の中では葛藤が続きます。「食べたら透明になっちゃう…でも美味しそう…」「明日の仕事は大丈夫かな…」「透明になったら、どうやって元に戻ろう…」
決断の時
家に着いて、焼肉セットを開封します。ジュージューと音を立てて焼ける肉の香りが部屋中に広がり、もう後には引けません。窓を全開にして換気扇をフル稼働。ご近所迷惑にならないよう細心の注意を払います。
深呼吸をして、覚悟を決めます。「いただきます」と小さく呟き、震える箸でお肉をつまみます。目を閉じて口に運ぶ瞬間、心の中で「バレないように、バレないように」と祈ります。
そして…
次の瞬間、体が透き通っていくのを感じます。驚きと共に、不思議な解放感が押し寄せてきます。「やっぱり透明になっちゃった…でも、これって案外楽しいかも?」
透明になった体で、部屋の中をフワフワ歩き回ります。鏡に映らない自分を見て、くすっと笑ってしまいます。
緑茶とところてんで元通り
しばらく透明を楽しんだ後、緑茶とところてんで元の姿に戻ります。ゆっくりともちもちとした白い体に戻っていく様子を、何だか少し寂しく感じます。
残った焼肉は冷蔵庫へ。「明日は少しずつ食べて、ちょっとずつ透明になって遊んでみようかな」なんて考えています。
人間社会に溶け込むのは難しいこともありますが、たまにはこんな冒険も悪くないかもしれません。みなさんも、日常の中に小さな冒険を見つけてみてはいかがでしょうか?
それでは、ちょっぴりスリリングな1日を過ごした後は、幸せな気分で眠りにつきます。おやすみなさい。
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